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2026.03.14

全期間固定の住宅ローンは正解なのか?

全期間固定の住宅ローンは正解なのか?

低金利=正解とは限らない。住宅ローン選びの本質とは

住宅ローンは、金利が低ければ低いほど支払う利息は少なくなります。
そのため、借入金額が大きい人ほど、できるだけ低金利の商品を選ぶべきだ――
そう考えるのは自然なことです。

しかし実際には、多額の資金を借りなければならない人ほど、

・自己資金が十分ではない
・土地の購入も同時に進めなければならない
・返済期間を長く設定せざるを得ない

といった事情を抱えているケースが少なくありません。

そのような状況で、目先の金利の低さだけを基準に住宅ローンを選んでしまうと、
将来的なリスクを背負うことになります。

おはようございます。
Tsumugu Houseの新内です。

✔ 借入額が大きい人ほど「固定」という選択は合理的

借入額が大きい場合、
たとえ金利がやや高くなったとしても、
**返済額が最後まで変わらない「全期間固定型」**を選ぶという考え方は、十分に合理的です。

なぜなら、金利上昇によって返済額が増えるリスクを、
完全に排除できるからです。

これまで計画的に貯蓄してこなかった人が、
家を建てたことをきっかけに、急に貯金上手になるとは限りません。

そのような状態で、将来の金利動向によって返済額が変わるローンを選べば、
家計は不安定になります。

返済額が一定であるという安心感。
これは、数字以上に大きな価値を持っています。

✔ 2026年2月時点の金利水準

2026年2月現在の目安としては、

・変動型:0.5%〜0.7%前後
・全期間固定型:1.8%〜2.1%前後

両者の差は、およそ1%強。

この差を「もったいない」と見るのか、
「安心料」と捉えるのか。
ここが大きな判断ポイントになります。

✔ 全期間固定型にも注意点はある

もちろん、全期間固定型にも見落とせないポイントがあります。

① 初期費用が高めになる

代表的な全期間固定型であるフラット35では、
融資手数料が借入額の約2%前後かかるケースが一般的です。

例えば3,000万円を借りる場合、
約60万円程度の手数料が必要になります。

この費用は自己資金から支払うことが多いため、
その分、土地や建物に充てられる予算が減ります。

資金計画の段階で、必ず織り込んでおく必要があります。

② 金融機関ごとに条件が大きく異なる

ある銀行では固定金利が2.2%、
一方でフラット35が1.9%前後という場合もあります。

さらに、住宅性能によって一定期間金利が引き下げられる制度もあります。

同じ「固定金利」という言葉でも、
総支払額は大きく変わる可能性があります。

必ず複数の商品を比較し、
「金利」ではなく「総支払額」で判断することが重要です。

③ 借り過ぎてしまうリスク

フラット35は、銀行融資よりも借入可能額が大きく出る傾向があります。

例えば――

年収400万円の場合
銀行:2,300万〜2,600万円が目安
フラット35:3,000万円台半ばまで可能な場合あり

年収600万円(夫婦合算)の場合
銀行:3,500万円前後
フラット35:5,000万円前後まで可能なケースも

しかし、

「借りられる金額」と「無理なく返せる金額」はまったく別物です。

固定金利で安心できても、
借入額が大きければ家計への負担は重くなります。

教育費、老後資金、将来の修繕費。
それらを踏まえたうえで、本当に無理のない返済額かどうかを見極めなければなりません。

✔ 住宅ローンは“金利”だけで決めない

全期間固定型は、
将来の金利上昇に左右されないという大きな安心感があります。

一方で、

・初期費用
・金利水準
・借入可能額の大きさ

といった見落とせない要素も存在します。

住宅ローン選びは、
単純に金利の高い・低いだけで決めるものではありません。

借入額、毎月の返済額、そして将来のライフプランまで含めて、
総合的に判断することが何より重要です。

家や土地の魅力に目を奪われる前に、
まずは現実的な資金計画を固めること。

それこそが、後悔しない家づくりへの第一歩です。

それでは…。