ブログ
2026.09.09
住宅ローンの現実
家を所有するということは、
土地代や建築費だけを支払えばいいということではありません。
家を建てる際には、登記費用や住宅ローンに関する費用、
火災保険など、さまざまな諸経費が必要になります。
そして、家を建てた後にも、
長期間にわたって返済していく住宅ローン。
土地や建物を所有することでかかる固定資産税。
暮らしている限り払い続ける光熱費。
そして、家を長持ちさせるために必要となるメンテナンス費用。
このように、家を持つことで発生する費用は、
建てるときだけではなく、その後もずっと続いていきます。
だからこそ、家づくりにかける予算は、
こうした費用までしっかりと理解したうえで決めなければいけません。
つまり、家づくりを始める前に、
綿密な資金計画を立てることが大切だということです。
おはようございます。
Tsumugu Houseの新内です。
そして、資金計画を立てるうえでは、
これから先の暮らしについても考えておかなければいけません。
日本では少子高齢化が進んでおり、
今後、税金や社会保険料などの負担が家計に
与える影響も考えておく必要があります。
また、将来の年金だけに頼るのではなく、
自分たちでも老後資金を準備していくことが、
ますます大切になってくるでしょう。
さらに、子どもの進学を考えているのであれば、
そのための教育資金も早いうちから準備しておかなければいけません。
つまり、
「住宅ローンを払えるかどうか」
だけで家づくりの予算を決めてはいけないということです。
家を建てた後も日々の暮らしを楽しみ、
子どもたちの将来に備え、
自分たちの老後のためにも貯蓄していける。
そこまで考えたうえで、家づくりにかけられる予算を
決めなければいけません。
家は、一生に一度になるかもしれない、
夢と希望に満ちた大きな買い物です。
だからこそ、その家によって、その後の人生が苦しくなるようなこと
だけは避けなければいけないと思います。
✔住宅ローンに対する認識を厳しく持つ
家を建てるとなれば、多くの方が住宅ローンを利用することになります。
そこで、まず認識しておかなければいけないのが、
「借りた金額=支払う金額ではない」
ということです。
住宅ローンには金利がかかるため、
借りた元金に加えて利息を支払わなければいけません。
そして住宅ローンは、30年、35年、あるいはそれ以上という
非常に長い期間をかけて返済していくことになります。
そのため、わずかな借入額や金利の違いでも、
長い返済期間を通して考えると、
総支払額には大きな差が生まれる可能性があります。
もちろん、十分な自己資金があったり、
親御さんから資金援助や土地の提供を受けられたりする場合は、
住宅ローンの借入額を抑えることができます。
借入額を抑えることができれば、
毎月の返済負担や支払う利息も軽減しやすくなります。
しかし、自己資金がそれほど多くなく、
土地の購入から始めなければならないのであれば、
家づくりにかける総額をより慎重に考えなければいけません。
たとえ、金融機関から希望する金額
の融資を受けられたとしても、です。
なぜなら、
「借りられる金額」と「無理なく返していける金額」は、
必ずしも同じではないからです。
特に注意していただきたいのが、夫婦共働きの場合です。
2人の収入を合算すれば、1人の収入だけで審査を受けるよりも
借入可能額が大きくなる場合があります。
すると、
「銀行がこれだけ貸してくれるなら大丈夫だろう」
と思ってしまうかもしれません。
しかし、住宅ローンの審査で重視されるのは、
基本的には「融資したお金を返済できるかどうか」です。
一方で、私たちが家づくりで本当に考えなければいけないのは、
「住宅ローンを払いながら、どのような暮らしができるのか」
ということです。
ここには、大きな違いがあります。
35年という長い期間に分けて返済すると、
借入額を少し増やしても、毎月の返済額の増加は
それほど大きく感じないことがあります。
すると、
「せっかく一生に一度の家づくりなんだから」
「ここで妥協して後悔したくない」
という気持ちが強くなり、設備をグレードアップしたり、
家を少し大きくしたり、土地の予算を増やしたりしてしまいます。
一つひとつは小さな金額でも、それが積み重なれば、
いつの間にか当初の予算を大きく超えてしまいます。
そして、毎月の返済額を少しでも抑えようとして、返済期間を長くしたり、
目先の金利だけで住宅ローンを選んだりしてしまうこともあります。
夫婦2人が健康で、予定通り働き続けられる間は、
それでも問題なく返済できるかもしれません。
しかし、住宅ローンは非常に長い期間にわたって返済していくものです。
その間には、出産や子育て、転職、収入の変化、親の介護など、
家を建てた時点では予想できなかった出来事が起こる可能性もあります。
あるいは、住宅ローンは問題なく返済できたとしても、
毎月の生活費で精一杯になり、
教育資金や老後資金をまったく貯められないとしたらどうでしょうか。
それでは、せっかく理想の家を手に入れたとしても、
「豊かな暮らし」を実現できたとは言いにくいですよね。
だからこそ、住宅ローンを考えるときに大切なのは、
「いくら借りられるのか」ではなく、
「いくらなら余裕を持って返していけるのか」
という視点です。
家づくりは、家を建てた瞬間がゴールではありません。
その家で家族が暮らし、子どもたちを育て、
自分たちも年齢を重ねながら、何十年と生活していくことになります。
だからこそ、将来まで見据えた資金計画を立て、
自分たちに合った住宅ローンを選び、
その予算の中で出来る家づくりをしていただければと思います。
家のために暮らしを犠牲にするのではなく、
暮らしを豊かにするために家を建てる。
その順番だけは、決して間違えないようにしていただきたいと思います。
それでは…。