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2026.09.12
「穴が空いている=弱い」という思いこみ
「お風呂場に置く椅子の真ん中には、なぜ穴が空いているのでしょうか?」
1.お尻が椅子に引っ付きにくいから?
2.椅子に水が溜まりにくくなるから?
3.指を入れて持ち運びしやすくするため?
4.椅子とセットで使う桶を差し込むため?
さて、一体どれなのでしょうか?
先日、何気なくテレビを観ていたところ、
こんな話題が取り上げられていました。
子どもたちと一緒に、ついつい引き込まれて観てしまったのですが、
皆さんは答えが分かりますか?
おはようございます。
Tsumugu Houseの新内です。
テレビで紹介されていた答えは、
なんと先ほどの選択肢のどれでもありませんでした。
真ん中に穴を設けることで、上からかかる力をうまく分散させ、
強度を確保しやすくするためなのだそうです。
我が家では、そもそもお風呂場に椅子を置いていないこともあり、
僕を含めて誰一人として正解できませんでした。
でも、理由を聞いてみると、
「なるほど、そういうことなのか!」
と、妙に納得してしまったんですよね。
そして、この話を聞きながら、
家づくりにも似たようなことがあるなと思いました。
それが「中庭」です。
✔中庭って耐震的には悪いんじゃないですか?
椅子の中央に大きな穴が空いていると聞けば、
「強くなるというより、むしろ弱くなるんじゃないの?」
と考えてしまいますよね。
中庭のある家についても、
「家の真ん中に大きな空間があったら、耐震性が悪くなるんじゃないですか?」
と心配される方がいらっしゃいます。
しかし、中庭があるからといって、
必ずしも耐震性が悪くなるわけではありません。
もちろん、中庭を設ける場合には、建物の形や耐力壁の配置、
構造バランスなどを十分に考えた設計が必要です。
そのうえで適切に設計すれば、中庭をつくりながら、
必要な耐震性を確保することは十分可能です。
そして、中庭には耐震性とは別に、
家づくりにおいて大きなメリットがあります。
それは、プライバシーを守りながら、
室内にたっぷりと光を取り込めることです。
中庭から光を取り込むことができれば、
道路や隣家に面した外周部に、
必要以上に大きな窓を設けなくてもよくなります。
その結果、外周部に壁を確保しやすくなり、
外からの視線を遮りながら、
防犯面にも配慮した住まいをつくりやすくなります。
つまり、中庭は「家の真ん中に穴を開ける」という単純な発想ではなく、
採光やプライバシー、構造まで含めて家全体のバランスを
考えながら設計することが大切だということです。
✔耐震性を高めるための工夫
また、Tsumugu Houseでは耐震性だけでなく、
暮らしやすさや将来の使いやすさまで考え、
敷地条件が許すのであれば、
できるだけ1階に必要な部屋を配置することを基本にしています。
つまり、最初から2階建てありきで考えるのではなく、
まずは「平屋」で計画できないかを考えるということです。
そして、敷地の広さや周辺環境などの条件によって
1階だけでは収まりきらない場合に、必要な部屋を2階へ配置していきます。
平屋は、上階からの荷重がないため、
構造計画をシンプルにしやすいというメリットがあります。
また、生活のほとんどをワンフロアで完結できるため、
階段や2階の廊下といったスペースも必要ありません。
一方、2階建ての場合には、1階と2階それぞれの壁や柱の位置、
耐力壁のバランスなどを考えながら設計する必要があります。
特に1階には大きなLDKをつくり、
そこに大きな窓も設けたいという要望が多いため、
開放感と耐震性の両方を成立させる構造計画がより重要になります。
だからこそ、単純に、
「平屋だから地震に強い」
「2階建てだから地震に弱い」
ということではありません。
大切なのは、建物の形や間取り、窓の位置、
壁や柱の配置まで含めて、家全体のバランスを考えることです。
そのうえで、できるだけ1階を中心に家をつくることができれば、
耐震性だけでなく、採光やプライバシー、防犯、
そして将来の暮らしやすさまで考えた住まいを実現しやすくなります。
さらに、窓の位置や大きさをきちんと整理することができれば、
外観にも無駄な凹凸や窓が少なくなり、
シンプルで美しいデザインに仕上げやすくなります。
つまり、
耐震性を高めるためだけに、
デザインや暮らしやすさを犠牲にする必要はない
ということなんですよね。
耐震性。
明るさ。
プライバシー。
防犯性。
暮らしやすさ。
そして、外観の美しさ。
これらのどれか一つを優先するのではなく、
すべてのバランスを考えながら設計することが
家づくりではとても大切です。
もし、
「中庭のある家って実際どんな感じなんだろう?」
と思われたら、ぜひ一度、弊社にご相談下さい。
それでは…。