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2026.07.04

開放感を出すために天井を高くする必要はない?

開放感を出すために天井を高くする必要はない?

リビングダイニングキッチンの開放感を高めるために、
「できるだけ天井を高くしたい」
というご要望をよくお聞きします。
確かに、LDKのような広い空間であれば、
天井を高くすることで一定の開放感は得られるでしょう。
ですが、コストをかけて天井を高くしたからといって、
それに比例して開放感が高まるかというと、実はそうでもありません。
むしろ、期待していたほどの効果を感じられないケースも
少なくないのではないでしょうか。

おはようございます。
Tsumugu Houseの新内です。

では、その理由についてお伝えしていきたいと思います。

✔ 理由1:天井・ドア・窓の高さが揃っていないから

たとえ天井を高くしたとしても、
・室内ドア
・掃き出し窓
などの高さが天井と揃っていなければ、
空間に抜け感が生まれません。
なぜなら、窓やドアの上に「垂れ壁」
と呼ばれる中途半端な壁ができてしまうからです。
すると視線が途中で止まり、せっかく天井を高くしても
思ったほど広がりを感じられなくなってしまいます。

それよりも、
窓やドアの高さを天井ラインに揃える。
実は、その方が開放感は大きく高まります。

こうすることで余分な線や凹凸がなくなり、
空間全体がスッキリ見えるようになります。
さらに、光も天井付近まできれいに広がるため、
室内全体が明るく感じられるようになります。

開放感というのは、単純な高さだけではなく、
「視線がどこまで抜けるか」
によって大きく変わるということなんですよね。

✔ 理由2:カーテンが閉まっているから

そして、もうひとつ見落とされがちなことがあります。
それは、
「せっかく大きな窓をつくっても、カーテンが閉まっている」
ということです。
常にカーテンを閉めて生活していると、
・外の景色が見えない
・空が見えない
・光が遮られる
という状態になります。
結果として、せっかくの窓が開放感を生み出してくれません。
そして昼間でも照明が必要な家になってしまいます。
だからこそ前回の記事でもお伝えしたように、
「どうすればカーテンをしなくても暮らせるか?」
を考えながら設計することが大切なんですよね。
例えば、こちらの住まい。


リビングダイニングの窓には、実質的にカーテンが必要ありません。
そのため、外からたっぷりと光が入り込み、
その光が室内全体へと広がっていきます。
また、室内からは空や外の景色を楽しむことができるため、
視線が外へ抜けていきます。
結果として、実際の広さ以上の開放感を感じることができるんですよね。

✔ 開放感を出すために無駄なコストは必要ない

この2つのポイントを意識して設計すれば、
・LDKを必要以上に広くしなくても
・わざわざ天井を高くしなくても
十分な開放感を感じられる空間をつくることができます。
もちろん、
「LDKは広い方がいい」
と思われるかもしれません。
ですが、LDKを2帖広げれば50〜60万円ほど、
4帖広げれば100〜120万円ほど家の価格は高くなります。
家づくりで怖いのは、
こうした金額がだんだん小さく感じてしまうことです。
ですが、その積み重ねは確実に住宅ローンの負担となり、
将来の暮らしに影響を与えます。

だからこそ、開放感を得るために本当に必要なことは何か?
をしっかり考えながら家づくりをしていただきたいんですよね。
ということで、
より明るく、より開放的な住まいをつくるために、
「開放感=広さや天井高」
という固定概念にとらわれず、必要のないコストはかけなくていい、
ということをぜひ覚えておいていただければと思います。

それでは・・・。