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工務店の社長がつぶやく『失敗しない賢い家づくり』の豆知識

リアルな現実と家づくり

「終身雇用なんて過去の話だし、
もはや年金であなたの老後を支えることも出来なくなりました。」

ざっと言うと、これが今の日本の流れであり、
これが意味することは
「私たちはどうやら75歳になっても、
いや80歳になっても普通に働いていないといけない。」
にもかかわらず昔のように
「同じ会社で勤め続けることは間違いなく出来ない。」ということです。

実際、大手企業では中高年を対象とした希望退職の流れが加速していて、
「45歳リストラ時代」と言われているし、
身近なところでもそれで退職した人が何人もいますしね。

要するに今は
「まー、そこから先は各々頑張って!」時代になったというわけですが、
家づくりだってもちろんこの流れを見越した上で計画を建てるべきですよね。

おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。

コロナショックを解決するためにたくさんバラまいたお金だって、
今後、増税によって回収していかないといけないし、
少子高齢化がもっともっと進めば社会保険料の負担はさらに上がるだろうし、
所得や手取りが上がらないのに物価だけがインフレになっているし、
インフレを抑えるために金利が上がる可能性も高いし、という状況ですしね。

そんなわけで、
もはやこれからの家づくりは、お金に対する考え方を変え、
その上で計画を立てていかないといけないというわけですね。

たとえ、あなたの周りの人たちが
そんなことお構いなしで家づくりをしているとしても、です。

また、たとえ住宅会社の営業から
予算をもっとあげないとダメだと言われたとしても、です。

住宅ローン4000万円時代!?

仕事柄、銀行の方と話をする機会が多いのですが、
その時よく耳にするのが
「4000万円ぐらい借りるのが当たり前になってきた」ということです。
しかも、このご時世なのでボーナスなしで、とのことです。

つまり、当たり前のように月11万円以上もの返済を
(固定金利ならもっと高くなります)
これからずっとやり続けていかないといけないということなのですが、
果たしてこれは、家計的に本当に大丈夫なのでしょうか。

例えば、ご主人の年収が500万円だとしたら
この方の毎月の平均手取りは約28万円となるのですが、
ここから先程のローン返済を差し引いた
残りの額だけで生活していけるでしょうか?

車を維持し、食費に雑費、携帯代に水道光熱費に塾代、
保険代に外食代に娯楽費、その他諸々を17万円でやりくり出来るでしょうか?
この他、家を持つとこれまで必要じゃなかった
税金や火災保険、家のメンテ費なども必要になるわけだし、
これに加えて、子供たちの進学資金だって
多少なりとも積み立てしていかないといけないわけですからね。

なかなか厳しい状況ですよね。
貯蓄や積立をする余裕どころか、
必要なお金さえも残らないかもしれませんよね。

つまり、この時点で奥さんも働き続けることが前提となってしまうのですが、
個人的に男性はここに頼り過ぎないようにすべきだと思っています。
奥さんは、働きたくても思ったように働けない状況に
いつ遭遇するか分からないからです。
出産や育児、介護といった要因によって。
自分だって、今の給料をキープ出来る保証なんてどこにもないわけですからね。

なので、家を建てるにあたっては、
勢いと直感に任せて楽観的に突き進まずに、
社会・経済の流れも勉強しつつ、将来のことまで考えた上で、
「これならいける!」という資金計画のもと進んでいただければと思います。

それでは・・・。