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工務店の社長がつぶやく『失敗しない賢い家づくり』の豆知識

2階建てと子ども部屋

「家」と聞くとまず頭に浮かんでくるのが
「2階建て」というキーワードですが、
そうなれば必然的に2階につくられるのが
「子供部屋」です。

ですが、この当たり前は
建てる前に本当にそれでいいのかを
よく考えるべきだと感じています。

ゆえ、今回は2階に子供部屋をつくった場合
これからの暮らしがどうなりそうなのか、
一緒に考えていきたいと思います。

おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。

では、お子さんが小さいうちに家を建てると仮定して、
子供が小さいうち
子供が思春期になった時
子供が出て行った後
自分たちが歳をとった時
この4つのステージに分けて考えていきたいと思います。

子供が小さいうち

子供部屋を2階につくった場合、
小さな子供たちはほぼ確実に
自分の部屋を使うことはありません。
絶対にお母さんの近くで遊ぶからです。

そして、玩具や絵本がいつもリビングに散乱することになり、
片付いていない生活感に溢れた家になってしまいます。
なんせ、持ってくるにしても片付けるにしても、
いちいち階段を上り下りするのは面倒臭いものですからね。

子供が思春期になった時

思春期になると、
子供たちはやっと自分たちの部屋を
フル活用しだします。

そして、友達や恋人と電話したりする時、
親と適度な距離がとれる
2階のプライベートルームは
子供にとって最高の空間となります。

つまりこの時期を中心に考えるなら、
子供部屋は2階の方が
良さそうな気がするというわけですね。

子供が出て行った後

正味、子供たちがいつ家を出て行くかなんて
全く分かりません。
高校卒業と同時に出て行く子もいれば、
大学卒業まで居る子もいるし、
もしかしたら結婚するまで居る子もいると思います。

ですが、子供たちは
いつかは出て行くものだとした上で
間取りは考えるべきだと思います。

つまり、子供たちが出て行った後、
今よりも齢をとった自分たちが
いかにその部屋が使いやすいかを
考えておくべきだということです。
家を建てる時に、です。

自分たちが歳をとった時

自分たちがさらに歳をとり
老後生活を送っているとしたら、
寝室は2階と1階ではどちらが使いやすいでしょうか。

洗濯物を2階に持って行ったり、
わざわざ2階まで服を着替えに行くよりも、
1階で全て事が足りた方がいいのではないでしょうか。

となると、
1階を充実させておいた方が
良さそうな気がしますよね。

とはいえ、それに備えて和室か洋室を
もう1室余分に1階につくろうとしたら、
200万円ぐらい建築コストが上がってしまうので、
やがて使わなくなる子供部屋を
将来上手く活用することを
考えておくのも1つの手ですよね。

いかがだったでしょうか?

2階建ての家と
子供部屋を2階につくることは、
現在の家づくりの当たり前となっていますが、
本当にそれが正解なのか
少し考えてみていただけたのではないでしょうか?

ということで、
家を建てる時は実際の暮らしをよく考え、
また先のことまで想像を巡らせ、
合理的に間取りを考えていただければと思います。

これが無駄なコストをカットしながら、
住みやすい家をつくる最善の思考です。

それでは・・・。