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工務店の社長がつぶやく『失敗しない賢い家づくり』の豆知識

「土地がある」にも種類がある

おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。

仮に実家に家を建てることが出来る土地があるとしたら、
そして、そこが不便な場所じゃないとしたら、
新たに土地を購入するのではなく、
まずはその土地に建てることを、
前向きに考えてみてもいいのではないでしょうか?

土地購入費用が丸々浮くとしたら、
その分、子供の教育・進学資金とか、
趣味・レジャー・旅行費用といった費用に、
お金を使うことが出来るからです。

とはいえ、この選択は
金銭的な負担は大きく減るものの、
実家の隣や近くに住む可能性が高くなり、
人によったら心理的な負担が大きくなるかもしれないので、
「どうやらそっち面の方が大きくなりそうだぞ」という方は、
今回はすっ飛ばしていただいても構いません。

どんな土地かで話は変わってくる

というわけで、
今回は自分で土地を買わなくていいことを
前提として話を進めていきたいと思いますが、
この話も土地の状況次第では、
そうする意味がない場合もあります。

例えば、家を建てる土地を
親御さんがあなたのために購入してくれたとしたら、
こんなラッキーなことはありませんよね。

その上、水道は引き込まれているわ、
加入金も払わなくていいわ、
境界もちゃんと出来ているわ、となると、
なおのこと言うことありません。
全くお金がいらないわけですからね。

他方、倉庫や古い家が建っている土地を
譲ってくれるとしたら、
まず、その建物を解体しないといけないし、
水道がそのまま使えないとしたら、
新たに引き込み直さないといけません。

また、境界が傾いているとか、
強度的に問題がある場合などは、
建て替えと同時にやり替えないといけません。

つまり、この場合はこういった付帯工事に、
多かれ少なかれお金がかかるということを
理解しておかないといけないというわけですね。

さらに、田舎の場合などは、
家を建てるために田んぼや畑といった
農地を譲ってくれる場合がありますが、
この場合は家を建てる敷地の広さに留意しないと
とんでもないことになってしまいます。

土地の造成費用は、
土地が広くなればなるほど高くなるからです。
既存の畑土をすきとって処分する費用に、
そこに新たに足す土の費用、
そして隣地との境に新設する境界壁費用などですね。
これに加えて、土地が広くなれば
外構費用も高くなってしまいますしね。

この他、農地の場合、
水道が敷地に引き込まれてないため
水道引込工事をしないといけないし、
農地を宅地に変えるためには
農地転用申請という許可申請が必要なため、
その申請費用も別途で必要となります。

そして、これらを合わせると、
近くの土地を買うのと変わらないか、
あるいは、買った方が安いなんてことも十分あり得る、
というわけなんですよね。

このように単純に土地があると言っても、
その土地がどんな状況なのかによって、
かかる費用が大きく違ってくるので、
そういった隠れた費用も
忘れず予算計上しするようにしてください。
そして、その上で家にかける予算を
決めるようにしてくださいね。

それでは・・・。