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工務店の社長がつぶやく『失敗しない賢い家づくり』の豆知識

見落としがちな隠れ費用

あなたが平屋を建てたいとしたら、
でも少しでも予算を抑えながら
建てたいとお考えだとしたら、
A:坪単価15万円の60坪の土地
B:坪単価5万円だけど120坪ある土地
どちらも立地的に申し分ない場合、
この2つのどちらを選ぶでしょうか?

おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。

この場合、
Aなら土地代に900万円、
Bなら土地代に600万円、
ということになるのですが、
土地は土地代だけで買えるものではなく、
土地ごとに完成度にムラがあり、
その穴を埋めるために
その土地に応じて様々な工事が必要となります。

例えば、Aの土地は給排水のための費用や、
境界のための費用が発生しないのに対し、
Bの土地は給排水のための費用も、
境界のための費用も発生するとしたら、
状況は違ってきますよね?

仮に、水道を敷地に引き込むために
約50万円別途で必要となり、
かつ、境界をつくるために
約100万円別途で必要となるとしたら、
600万円の土地代に150万円が
上乗せになってしまうことになります。

また、60坪の土地に平屋を建てる場合、
外構工事は90万円もあれば出来ますが、
120坪となると、土地の余白が
60坪も増えることになるため、
その分、工事費用がかさみ、
さらに150万円ぐらい外構工事費用が
高くなってしまうかもしれません。

となると、トータルコストで考えると
どちらの土地を買っても、
かかる費用はトントンということになります。
900万円➕90万円=990万円
600万円➕50万円➕100万円➕240万円
=990万円という感じです。

ランニングコストと維持管理にも目を向ける

そして、もう一歩踏み込んで
考えていただきたいのが、
ずっと維持していくためのコストです。

まず、土地を持つと必要となるのが固定資産税ですが、
固定資産税は200平方メートル(約60坪)までと、
それ以上とでは税金が倍違ってきます。

200平方メートルまでは、
土地の評価が6分の1になるのに対し、
それを超えると3分の1になってしまうからです。

そしてこの結果、
一生余分な税金を払っていかざるを
得なくなってしまいます。

仮に毎年20,000円
固定資産税が高くなってしまうとして、
今後60年生きるとしたら、
合計120万円高くなるということですね。

また、土地を広く買ってしまうと、
その分土地の維持管理にも
手間がかかることになります。

草抜きが大変なことはもちろんのこと、
お金をかけて外構工事をすればするほど、
そのメンテに手間もかかれば、
物によったらお金もかかることに
なるかもしれませんからね。

いかがですか?

分かりやすく説明させていただくために、
だいぶ極端な例にしてしまいましたが
要は、土地は
目に見えている費用だけで考えるのではなく、
目に見えない費用にも目を向けることが大切だ
ということなんですよね。

ということで、
住もうと思っている地域が田舎で、
そもそも広い土地しかない場合は
仕方ありませんが、
そうじゃない場合は、
こういった点にも注意しながら
土地選びをしてくださいね!

それでは・・・。