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工務店の社長がつぶやく『失敗しない賢い家づくり』の豆知識

家の予算をシビアに考えるべき理由

「せっかく家を建てるのに、
なぜもっとお金をかけないんですか?」

家の予算をシビアに考えている方は、
住宅会社からこのように言われた経験があると思いますが、
僕も個人的にはそうすべきだと考えています。

おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。

では、その理由を収入の側面と支出の側面の
2つに分けてお伝えしていきたいと思います。

給料はずっと上がっていくのか?

まず考えなければいけないことが、
ずっと給料が上がっていくのかということです。
これには2つの理由があります。

まず1つ目の理由が、
日本の年金制度の仕組み上、
少子高齢化とともに
社会保険料が上がっていくからです。
つまり、給料が現状のままだとしたら、
手取り金額が減っていくということですね。

例えば、現在は給料の約15%が
社会保険料として天引きされているのですが、
現在の給料のまま、
この保険料が今より5%上がったとしたら、
どうでしょうか?

仮に、毎月の給料が30万円だとしたら、
手取りが15,000円も下がってしまいます。

おそらく、近い将来いきなり
こんなことになることはないと思いますが、
今後、社会保険料は、
気付かないうちに徐々に上がっていくと思います。

なので、よほどの給料の
ベースアップがない限りは、
給料は思っているよりも増えていかない
と考えておいた方がいいと思います。

そして、2つ目の理由が、
そもそも給料が増えにくくなるということです。

というのも、
社会保険料が上がった場合、
あなただけじゃなく、
勤務先の会社も同じように負担が増えるからです。
社会保険料は労使折半で成り立っているからですね。

つまり、会社側から見ると
給料を上げると人件費の負担が上がるとともに、
社会保険料の負担まで上がってしまうので、
よほど業績が安定していない限り、
先行きの見通しが立ちにくい中では、
ベースアップに踏み切りにくいというわけです。

また、今回のコロナウィルスを発端として
終身雇用や年功序列といった古き良き日本の制度が、
ことごとく崩壊していくことが予想されます。
そしてそうなるとおそらく40代〜50代の
リストラが進むことになるでしょう。

毎年ベースアップするのが
当たり前だったことを考えると、
中高年の給料はそれなりに高いし、
変化への対応も鈍く、
真っ先にリストラの対象になってしまうからです。

そして、そうなると
またゼロから仕事を始めないといけないので、
給料が一気に下がってしまいます。

またリストラまではいかなくとも、
勤務年数ではなくスキルに応じた給与制度に
変更になっていくとしたら、
給料が下がってしまうことだって
十分考えられるわけですしね。

かなり厳しい話になってしまいましたが、
これが現実になる可能性は決して低くないと
考えておいた方がいいのではないかと
個人的には思っています。

そんなこんなで、この危機感を持つことと、
もしこうなったとしても困らないように
ローンの返済計画を立て
その予算の中で家づくりをしていただければと思います。

それでは・・・。