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工務店の社長がつぶやく『失敗しない賢い家づくり』の豆知識

表と裏を使い分ける

「平屋って高いんじゃないですか?」とか、
「カッコイイけどやっぱ高いんでしょ?」と
同じくらいよく受ける質問が、
「白い壁って汚れないんですか?」ってことです。

もちろん、外にさらされている以上100%汚れるので
「普通に汚れますよ」とお答えするんですが、
汚れても不細工にならないような工夫をしているので、
今回はその工夫についてお伝えしていきたいと思います。

おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。

では、まず弊社の家をご覧いただくと、
共通したことがあるのですが、
それがお分かりになるでしょうか?

そうです。
基本的に「正面に窓がない」ってことです!
では、これってなぜだと思いますか?

デザイン重視?と最初はお感じになるかもしれません。
ですが、実はそれだけじゃないんですよね。
(もちろんデザインも重視していますよ!)

実は、この理由は、
外壁を汚さないようにするためです。
単純に、外壁汚れの一番の原因が「窓」だからです。

でも、ここで勘違いして欲しくないことは、
ホントは必要なのに、なくしたいから
窓をなくしているんじゃなくて、
なくなってもいいように
間取りをちゃんと考えているということです。

また、同時に窓以外のものも、
正面からなくなるようにも工夫しています。

例えば、換気扇の外部カバーです。
カバーの上に溜まった土埃が、
窓同様に雨によって垂れて流れてくるし、
カバー下からは、カビを伴った
ドス黒い汚れが発生しますからね。

エアコンも正面側につけてしまったら、
室外機と室外機までの外部配管がモロに見えてしまうので、
メチャクチャ不細工ですよね。
配管は軒天同様に蜘蛛の巣の格好の餌食になっちゃいますしね。

このように、片端から外壁を汚してしまいそうなモノをなくすことで、
そもそも汚れが付着しにくい家にしているというわけです。
突起物さえなければ、雨が降った時、
一気に外壁の汚れを洗い流してくれるわけですしね。

この理論の弱点

でも、この方法にも1つ弱点があります。
それは、家全面を汚れないようにすることは不可能だということです。
エアコンにしても換気扇にしても
どこかには必ず必要なわけですからね。

そんなわけで、設計する時には、
家の表と裏の使い分けをしなければいけません。

つまり、汚したくない表面ではなく、
汚れてもそう気にならない裏面に、
細かい部材をまとめて設置するように、
間取りを考えていく、というわけですね。

玄関の横にエアコンの室外機があるって、
残念というか、なんか不細工でしょ?
また、玄関ドアと同じ方向に勝手口ドアがあるって
そもそもおかしいでしょ?
本来裏口である勝手口が
表口である玄関と同じ方向にあるって。
家の正面にゴミが並んじゃうし。

でも、こういったことにも配慮しながら
間取りをつくるようにしないと、
あっさりこんな家が出来上がって
しまうのもまた1つの現実です。

そして、これらの部材が、
問答無用で外壁を汚し、
家を薄汚くしていってしまうというわけです。

結論としては、弊社では外壁を汚れにくくしつつ、
同時に、不細工な汚れ方をしないようにしているので、
汚れそうっていう理由で、
白にするかどうかを悩んでいるのであれば、
思い切って白を使っていただければと思います。

それでは・・・。