2021/09/28
今後は、社会保障費や税の負担が上がること
そして、前回お伝えしたように
不足する可能性が高い年金の上乗せ貯蓄を、
現段階からコツコツとしなければいけないことから、
私たちの可処分所得は増えるどころか、
逆に減っていくことになるのですが、
一方で、大学への進学率が上がっているため、
厳しい家計の中、子供への投資資金を
貯めていかないといけません。
おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。
なんせ2018年の文部科学省の調査によると、
大学への進学率は約58%となっており、
どうやら大学への進学が以前に比べて
当たり前となりつつあるようですからね。
奨学金ありきで、大学を考えてしまうと、
子供たちに大きな借金を背負わせてしまうだけですしね。
そんなこんなで、子供たちのために
具体的なプランを立てないといけないのですが、
では大学に進学するとした場合、
一体どれくらい必要なのか? あなたはご存知でしょうか?
大学の費用は、国立なのか私立なのかによっても違えば、
私立の場合、文系か理系かによっても違ってきます。
また、県外の大学に行くとなれば、
学費だけじゃなく、家賃や生活費などの仕送りも
してやらないといけないのですが、
ここでは、この中でも比較的負担が大きい、
県外の私立理系の大学に4年間通うと仮定して、
一体どれくらいの費用が必要になるのか
考えていってみますね。
まず、私立理系の学費には、
4年間で約540万円かかると言われています。
(4年分の学費と入学準備金の合計額です)
そして、仮に家賃と仕送りに
毎月7万円かかるとしたら、
学費とは別に336万円もの費用が
かかることになります。
つまり、合わせると876万円もの費用が
1人あたり必要なのですが、
仮にあなたにお子さんが2人いる場合は、
子供の大学資金として1752万円が
必要だということになりますよね。
一人あたり200〜300万円程度の
学資保険に入っている程度では、
全く話にならない金額です。
では、どうするべきなのでしょうか?
収入面と照らし合わせながら
考えていってみましょう。
仮に、あなたのお子さんが、
4歳と2歳だとしたら、
下の子が大学を卒業するまでの期間が20年あるので
奨学金を全く利用させないようにするために、
1752万円を20年に渡って貯めていくと仮定します。
ということで、毎年87.6万円を
あなたの年間の手取り収入から
差し引いてみてください。
そして、これに加えて
前回お伝えした私的年金のiDeCoに、
2人揃って毎月20,000円ずつ預けるとして
2万円×12ヶ月×2人=48万円を
あなたの年間の手取り金額から
さらに差し引いてみてください。
いかがでしょうか?
仮に、2人合わせた合計手取り収入が
年間で500万円だとしたら、
あなたが使える金額は、
364.4万円ということになり、
毎月に換算すると
約30万円強ということになります。
あるいは、2人合わせた合計手取り収入が
年間で450万円だとしたら、
あなたが使える金額は、
314.4万円ということになり、
毎月に換算すると
約26万円強ということになります。
そして、この金額の中で、
住宅ローンを払い、家と車を維持し、
生活をし、学校や習い事に通わせ、
税金や保険を支払い、
旅行に行ったりしないといけないというわけですね。
いかがでしょうか?
いけそうでしょうか?
おそらく、この残った費用で
暮らしていくのは結構キツそうですよね・・・
ということで、
教育資金や老後資金に備えつつ
生活していこうとしたら、
一体どれくらい不足しそうなのか?
一体どれくらい大学資金を
奨学金に頼らないといけないのか?
そして、家を建てるとすれば、
どれくらいお金をかけるのが適切なのか?
次回は、これらについて
一緒に考えていきたいと思います。
それでは・・・。