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工務店の社長がつぶやく『失敗しない賢い家づくり』の豆知識

南向きという選択肢

例えば、洗面脱衣を南向きにつくれば、
様々なメリットを享受することが出来ます。

・洗面にたくさんの日光が射し込み、
明るく清々しい場所で朝の身支度が出来る。

・洗面がジメジメしにくい。

・洗面が冷んやりなりにくくなり
ブルブル震えながらお風呂に入ることも、
着替えたりすることもなくなるし、
ヒートショックにもなりにくい。

・そのまま洗濯干し場に出られるため、
洗濯物を干す時の作業が楽になる。

・外干しをせず、室内干しをする方でも、
日光を当てて乾かすことが出来る。

などなど。

それゆえ「洗面は北」という
考え方に縛られることなく
家づくりをしていただくことを
オススメしています。

おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。

しかし、この考え方はまだまだ一般的ではなく、
ほとんどのお家が、
真逆の北向きとまでは言わなくても、
暗くてジメジメしてしまいそうな場所に、
この洗面脱衣を配置しています。

そして、朝から電気をつけないといけない場所で、
身支度をすることが当たり前となっています。

いつもジメジメするため、
そこに置いてあるものが湿気でふやけてしまいます。

寒くなりやすく、
ブルブル震えながらお風呂に入らないといけないし、
また震えながら着替えないといけなくなってしまいます。

このように洗面を北につくった場合、
暗い、寒い、ジメジメするという
三拍子そろったお家になってしまいやすいのですが、
それに加えて、もう1つ不便さを
手に入れてしまうことにもなります。

脱衣室のつくり方一つで心の余裕が変わる

洗面を北につくった場合、
洗濯物を干しに行く距離が必然的に長くなります。

例えば、洗濯を干す場所が2階のベランダだとしたら、
1階の一番北から2階の一番南まで、
重たい洗濯物を持ち運びしないといけません。

また、流石にそれは面倒だからと、
1階に勝手口と干し場をつくった場合も、
移動距離は短くなるものの、
干す作業を外でしないといけなくなるため、
寒さや暑さに苦しむことになるし、
身なりにも気を配らないといけない
といった別の問題が発生します。

さらに、取り込んで片付けるところまでが、
洗濯の一連の作業ですが、
2階のベランダに洗濯物を干した場合、
再び1階に洗濯物を下ろし洗濯物をたたみ、
再び2階にたたんだ洗濯物を片付けに行く
という非効率な作業を
強いられる可能性が高くなります。

子供が小さいうちは、
子供の様子を見ながら作業したいでしょうし、
2階で1人洗濯物をたたむのもなんだか寂しいですからね。

1階の勝手口を出たところにある干し場から
洗濯物を取り込む場合は、
リビングと干し場を何度も往復しないといけませんしね。

一般的には、居室は南につくり
洗面やキッチンなどは北につくるものだという
固定概念があります。

しかし、この固定概念通り間取りをつくると、
暗くて寒くてジメジメした洗面になるし、
家事動線も良くない家になります。
そしてストレスを抱えながら生活することになります。

もちろん、どんな土地でも、
洗面を南向きでつくることが
出来るわけではないので、
冒頭のような洗面がいいなーとお考えであれば、
土地探しから間違わないように
家づくりを進めていかないといけませんが、
この固定概念をなくすだけで、
ずいぶんと土地選びと間取りづくりの可能性が広がるので、
ぜひ参考にしてもらえたらと思います。

それでは・・・。