ニュース

ニュース

工務店の社長がつぶやく『失敗しない賢い家づくり』の豆知識

使えるウッドデッキ、使えないウッドデッキ

ウッドデッキは、新居に欠かすことが出来ないアイテムですが、
高いお金を出してつくったにもかかわらず、
ほとんど使ってないという方が数多くいらっしゃいます。

そして、その一番の理由が、
「周囲から丸見えだから」だと思いますが、
では、そんなウッドデッキの現実を
もうちょっと掘り下げて考えていってみましょう。

おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。

使えないウッドデッキ

まず、南向きの土地から考えてみます。
この場合、リビングを南に配置するため、
ウッドデッキも自然と南につくることになりますが、
この結果、常に周囲から丸見えのウッドデッキが出来上がります。

想像してみてください・・・
こんな丸見えのところでバーベキューが出来るでしょうか・・・
道路がすぐ目の前にあるような場所で、
子供たちを安心して遊ばせられるでしょうか・・・
こんな丸見えの場所で、
読書やひなたぼっこを楽しめるでしょうか・・・

オープンな状態でウッドデッキをつくると、
これらが実現出来なくなってしまいます。

また、これらを実現するための現実的な解決方法は、
目隠しや塀や植栽をつくることで、
周囲からの視線を遮断することですが、
これはこれで、外構工事に途方もない費用が掛かることになるし、
敷地もより広く必要となるため、
土地取得費用にまで余計なコストがかかることになります・・・

続いては、西向き・東向きの土地について考えてみます。
これらの土地では、
基本的に道路面にウッドデッキをつくりません。

それゆえ、南向きの土地に比べて、
周囲からの視線の気になり度は低くなるのですが、
とはいえ、この場合も周囲からの視線を遮断する工夫、
つまり目隠しや塀や植栽などをしないと、
プライバシーが担保された状態にはならないので、
外構工事により多くのコストが必要となります。

また、これらの土地の難点は、
ウッドデッキが日影になる場合が多いことなのですが、
そうなれば薄暗く居心地が悪そうなウッドデッキは、
使わないまま放置されることになります。

では、北向きの土地はどうでしょうか?
この場合、敷地が南北に長い形状をしていると、
プライバシーが担保されたウッドデッキがつくりやすいものの、
西向き・東向きの土地同様に多くの場合、
南に建つ隣家との距離が十分にとれないため、
そうなればウッドデッキどころかリビングまでも
薄暗くどんよりとした空間になってしまいます。

そもそもの前提を変える

これまでの話は全てリビングを南につくり、
かつその延長線上にウッドデッキをつくることを
前提としてお伝えしてきました。

ですが、結論から申し上げると、
この前提の間取りで家を建ててしまうこと自体が、
そもそもウッドデッキを使えなくする大きな原因となります。

それゆえ、この固定概念を一旦白紙にした上で、
家づくりを進めていただくことが、
使えるウッドデッキをつくる最良の方法となります。

そこはプライバシーが担保された、
とっても居心地の良い空間です。
そしてサンサンと光が降り注ぐ最高の空間です。

そこで、子供たちを伸び伸びと遊ばせてやってください・・
そこで、読書をし、ひなたぼっこをしてください・・
そこで、バーベキューを存分に楽しんでください・・
そこで、空を眺めてボーッとしてください・・
そこで、四季を感じ時間の経過を愉しんでください・・

せっかく高いお金を出して
ウッドデッキをつくるわけなので、
こんな贅沢で豊かな時間が過ごせる
素晴らしいデッキづくりをしませんか?

それでは・・・。