2021/04/09
住宅ローンを選ぶ時は、
出来るだけ金利が低い商品にすべきなのですが、
とはいえ、金利の低さだけに着目してしまうと、
本来選ぶべきじゃない商品を選んでしまうかもしれません。
それゆえ、まずは住宅ローン商品の特徴を、
大枠でご理解いただかなければいけません。
おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。
住宅ローンには、
景気の良し悪しに連動して金利が変化する『変動型』と、
景気の良し悪しに関係なく
ずっと金利が変わらない『固定型』の
2つの商品があります。
そして、ほぼ全ての銀行がこの両方を取り扱いしています。
『変動型』のメリットは、
『固定型』に比べて金利が低めに設定されていることと、
『固定型』に比べて最初にかかる手数料が少ないこと。
デメリットは、金利が変動するため、
返済金額がずっと一定ではないことと、
その際、急激に負担が増加するリスクがあるということ、です。
一方で、『固定型』のメリットは、
返済期間中ずっと金利が変わらないため
返済金額がずっと一定となり、
ライフプランが立てやすく安心感があること。
デメリットは、
『変動型』に比べて金利が高めに設定されていることと、
『変動型』に比べて最初にかかる手数料が多く、
結果、その分家に掛けられる予算が減ってしまうこと、です。
そして、それぞれのメリットとデメリットを分かった上で
商品を選ばなければいけないのですが、
そうじゃない方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
また、単純に金利の低さにこだわって住宅ローンを決めてしまうと、
本来は『固定型』を選ぶべきであるのに、
間違って『変動型』を選んでしまうことになります。
固定型と変動型では、
金利差が0.3%〜0.6%ぐらいあるため、
これを毎月の返済額に試算してみると、
けっこう返済金額が変わりますからね。
(3000万円を35年返済で借りた場合、
金利0.9%と1.4%では毎月7,098円違ってきます)
しかし、このような選び方をしてしまうと、
後々、家計を苦しめることになるかもしれません。
仮に、10年後金利が大幅に上がってしまったとしたら?
そして、返済負担が20,000円も上がってしまったとしたら?
でも、給料は上がるどころか天引きが増え、逆に減ってしまったとしたら?
さらに、子供たちの成長に伴い、さまざまな出費が増えてしまったとしたら?
そう考えると、ゾッとしませんか?
とはいえ、そんな場合でも、
銀行としっかりと交渉をすることで、金利上昇を最小限に抑える。
あるいは、別の銀行で借り換えをすることで、
返済負担を上げないようにするなど、
リスクを軽減する工夫はあるんですけどね。
『変動型』だからリスクがあるわけではないのですが、
しかし、変動型は金利変動に伴う
返済負担アップのリスクがあるため、
そのことも分かった上で選ぶべきです。
ということで、
住宅ローン選びをする時に大切なのは、
金利の低さなのですが、そこだけに着目して選んでしまい、
結果的に後々大変なことにならないように
気を付けていただければと思います。
それでは・・・。