2021/03/12
ストレスを感じることなく自宅で快適に過ごしていただくためには、
家事にかかる負担が軽減出来ることが大切です。
例えば、毎日のことである洗濯は、
いかに『干しに行く手間』と『取り込んで片付ける手間』の
両方をカット出来るかが負担軽減のカギとなるわけですが、
実際これが実現出来ているお家は、
一体どれくらいあるのでしょうか?
おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。
もし、洗濯物を2階に干しに行くのであれば、
その動線は決して短いとは言えません。
1階の北に位置する脱衣室から、
2階の南に位置するベランダまでの最も長い距離を
毎日持ち運びすることになるからです。
歳をとって足腰を痛めると、
この動線距離と階段はかなり辛いものとなるかもしれませんしね。
また、2階への持ち運びが面倒だからと、
キッチンや脱衣室に勝手口をつくり、お隣さんとの間に洗濯テラスをつくり、
そこに干している方もありますが、これは、移動距離こそ短くなったものの、
取り込む作業にけっこう手間がかかります。
2階のベランダであれば、そのままベランダに直結している部屋に
洗濯物を取り込むことが出来るのに対し、この動線では、勝手口を通じて
外と中を何度も出入りしないといけなくなるからです。
さらに、ベランダにせよ、洗濯テラスにせよ、
隣近所からその姿が丸見えになってしまうため、
ノーメイクやパジャマの状態では、
その作業をやりづらいというデメリットもあるし、
昼間、干しっぱなしになっている洗濯物が
風でどこかに飛ばされてしまうことだって充分あり得ます。
なので、洗濯を楽チンにするためには、
考えられるこういったデメリットを
すべて解決出来る間取りを考えなければいけません。
そして洗濯はもちろんのこと、
掃除や片付けなどの負担を減らすことも、
快適な住まいにするための大切な要素ですが、
そのために最もやってはいけないコトが、
手当たり次第に収納をたくさんつくることです。
収納をたくさんつくってしまうと、床面積が大きくなり、
家のコストが跳ね上がってしまうからです。
それゆえ、コストを上げずして片付けの負担を減らすためには、
面積を増やさず収納を増やす必要があります。
収納の奥行きを見直してみることで、管理しやすい収納にする、
収納の位置を見直してみることで、使いやすい収納にする、
子供部屋の位置を見直してみることで、
子供部屋を収納としても使えるようにするなどの工夫によって。
そして、収納がうまく機能し、
片付けやすく、散らかりにくい家にすることが出来れば、
必然的に掃除もとってもしやすくなります。
いかがですか?
快適性の定義を、家の中の温熱環境だけだと
思い込んでしまっている方が多いですが、
より高い快適性を実現するためには、
それだけじゃなく、前回お伝えさせていただいた
光と開放感とプライバシーの確保を同時に実現すること、
そして今回お伝えさせていただいた
日々の負担をいかに減らすことが出来るかが、
非常に大切な要素となります。
ですから、これらもしっかりと意識しながら、
本当に暮らしやすい快適な家をつくっていただければと思います。
そして、そのカギを握っているのは、
“間取り”であることを忘れないでください。
それでは・・・。