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工務店の社長がつぶやく『失敗しない賢い家づくり』の豆知識

住宅ローンの考え方 その2

2020/12/01

住宅ローンには、変動型と固定型の商品がありますが、
どっちが良くてどっちが悪いということはありません。

その理由は、変動にせよ、固定にせよ、メリットとデメリットの両方が存在し、
どのメリットを享受し、どのデメリットを回避すべきなのか?は、
借りる人の状況によって異なるからです。

ですが、1つ言えることは、選ぶべきじゃない商品は、
絶対に選ばないようにすべきだということです。

おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。

例えば、あなたに自己資金がなく、あるいは少なく、かつ土地から
買わなければいけないとしたら、絶対に変動金利を選ぶべきではありません。

土地を買わなければいけない分、家づくりの予算が上がるし、
自己資金が少ないと、返済期間を長く設定せざるを得ないからです。

それゆえ、このような状況の方は、“金利上昇に伴う返済負担アップ”という
リスクが回避出来る固定金利を選ぶ方が、多少金利が高くとも良いと思っています。

しかし、金利が高くなれば、その分、借り入れ出来る金額が減ってしまうし、
固定型は変動型よりも初期経費が余分にかかるため、家にかけられる予算が
さらに減ってしまいます。

そして、これを理由に、多くの方が目先のことを重視して変動型の住宅ローンを
選んでしまうのですが、このような選び方は完全に間違っています。

65歳までに完済出来るように考える

また、基本的に住宅ローンは65歳までに完済することを前提として考えるべきです。

というのも、退職後の夫婦の最低生活費は、とてもじゃないけど年金だけでは
足りないし、かつ、家賃やローン返済はこの中に含まれてないからです。

例えば、仮にあなたの年齢が35歳だとしたら、出来れば、ローンの返済期間は
30年で設定し、そこから逆算した予算で家づくりをすべきです。

そして、ローンだけで思い描く家づくりをするのが難しいとしたら、
不足分だけ自己資金を入れるようにするか、あるいは、自己資金が充分に
ないのであれば、予算を減らしながら家づくりをすべきです。

あなたとあなたの奥さんが死ぬまでずっと働き続けることさえ出来れば、
少々オーバーローンになっても、やっていけないことはないでしょう。

しかし、あなたや奥さんが体調を崩して働けなくなってしまったら?
あなたや奥さんが勤めている会社がなくなってしまったら?
親御さんの介護のために、あなたや奥さんが働けなくなってしまったら?

このように、この先何が起こるかは誰にも分かりません。

なので、そのリスクを回避するためにも、文字通り無理のないローンを組み、
あなたにフィットした予算で家づくりをしていただければと思います。

家づくりでは、あーしたい、こうしたい、も非常に大切なことですが、
なにより大切なことは、心にゆとりを持って暮らし続けることですから!

それでは・・・。