2020/08/28
“お風呂場に置く椅子の真ん中には、なぜ穴が空いているのでしょうか?”
1.お尻が椅子に引っ付きにくいから?
2.椅子に水が溜まりにくくなるから?
3.指が入れられて持ち運びしやすいから?
4.椅子とセットで使う桶が差し込めるから?
さて一体どれなのでしょうか?
先日テレビをボーッと観ていると、このような内容が放送されていたので、
興味津々で観ていたのですが、この答えって分かりますか???
おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。
この答えがなんだったのか?と言うと、先程の選択肢のどれでもなく、
実は、真ん中に穴を開けることで、強度を増しているとのことでした。
上からかかる荷重を、うまく分散させているということのようです。
なるほど~。
椅子の真ん中に穴が空いていると、強くなるというより、
逆にグラグラして弱くなるのじゃないかって、
普通は考えてしまいますよね。
“中庭”があるお家は、耐震性が悪いんじゃないか?
と、思ってしまうのと同じように。
しかし、このお風呂の椅子同様に、“中庭”があるお家も耐震性が悪いのか?
と言うと、全くそうではありません。
というのも、中庭をつくることで、プライバシーを守りながら、
室内への採光を確保出来るので、結果的に、家の外周部に、
大きな窓を設置する必要がなくなるからです。
つまり、家の外周部に、柱や壁がたくさん出来ることにより、
構造が安定し耐震性が高くなるというわけですね。
弊社では、より耐震性に優れた家にするために、
基本2階をつくらないようにしています。
2階部分は1階部分に比べて、風の抵抗や車両通行による
揺れの影響を受けやすくなるからです。
また、2階に多くの部屋をつくってしまうと、2階が重くなってしまい、
単純に耐震性が悪くなっていってしまいます。
細かい仕切りが多くなり、柱や壁が増えてしまいがちな2階に対して、
LDKという大空間をつくる1階は、柱や壁が少なくなりがちな上、
より多くの光を採りこむために、大きな窓をつくってしまいやすく、
さらに柱や壁が減ってしまいがちだからです。
その点、出来るだけ平屋で家をつくるようにすれば、
耐震面を心配することなく、採光的にも、プライバシー的にも、
防犯的にも優れた、より暮らしやすいお家がつくりやすくなります。
もちろん、敷地との関係性もあるので、どんな土地でも平屋が建てられる
わけじゃないのですけどね。
ということで、家の基本は“平屋”から始まり、
敷地におさまりきらなかった場合のみ、2階に載っけていくという考え方を、
ぜひ覚えておいていただければと思います。
それでは・・・。