2020/07/14
弊社では、家づくりの依頼を受けた時、敷地が広さ的にも法令的にも
問題ないなら、平屋を基本に提案するようにしています。
そして、その実現が難しい場合に限って、2階に部屋をつくるように
しています。
おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。
というのも、これから先の暮らしのことを考えると、平屋の方が、
あなたに圧倒的に多くのメリットをもたらすからです。
まず、当たり前のことですが、平屋は2階建てよりも耐震性に優れています。
一般的な2階建て住宅の場合、2階に寝室や子供部屋といった部屋が配置され、
かつ納戸やクローゼットなども、スペースが余りがちな2階につくられます。
つまり、2階は部屋が細かく仕切られるため、柱や壁の量が必然的に多くなり、
1階に比べ重くなりがちだということです。
他方、1階はリビングダイニングキッチンという大空間があると同時に、
明るさと開放感を得ようと、大きな窓をたくさん設置するため、
2階に比べ、随分柱や壁が少なくなってしまいます。
結果、一般的な2階建て住宅は、必然的に耐震バランスが
悪くなってしまうというわけです。
家は、地震の時だけ揺れるのではなく、日常的に風によっても
揺れているのですが、もちろん、この風の抵抗も、平屋に比べると、
2階建ての方が、より多く受けることになります。
ましてや、先程ご説明させていただいたように、2階部分は
柱や壁も多く、重くなりがちであることから、よりいっそう、
風の抵抗を受けることになります。
そして、この積み重なりが、徐々に、耐震金物を緩めていくことになり、
当初計算していた耐震強度を、保てなくなっていってしまう・・・
というわけです。
また、風の抵抗を受けるのと同じように、車両の通行によっても家は揺れます。
幹線道路に沿った土地で家を建てる場合などは、重量車両も通行するように
なるため、なおのことですね。
そして、この揺れによってもまた、耐震金物が緩んでしまうため、
当初計算していた耐震強度を保てなくなっていってしまう・・・
というわけです。
このような理由から、耐震面において、平屋は2階建てよりも優れている
というわけ、なんですよね。
まー、実際に地震が起こった時も、平屋の方が、地震から受けるダメージ
そのものも、2階建てに比べて少ないのは間違いないので、その後の
暮らしの安心度合いも違うでしょうし、地震によるダメージの補修も、
2階建てに比べて少ないのではないでしょうか?
そういった点からも、2階建てありきで家を考えるのではなく、
「まず基本は平屋から」ということを覚えておいてください!
それでは・・・。