2020/06/23
“昔の家は玄関の鍵なんてかけなかった・・・”
近所にどんな人が住んでいるのかを、しっかり把握していた時代は、
そんな状態が当たり前だったと、たびたび耳にすることがあります。
しかしながら、時代の経過と共に、地域のコミュニティが
希薄になってしまった現在では、とてもじゃないけど、
こういうわけにはいきません。
それゆえ、毎日安心して過ごしていくためには、昔に比べて、
防犯対策を自分自身で万全にしておくことが、家づくりでは
欠かせない要素となります。
おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。
ありがちな一軒家を思い浮かべてみてください・・・
その家は、1階の日当たりが良い場所に大きな窓がありますね。
そこは、間違いなくリビングです。
裏に回って目線の高さに窓があれば、そこはキッチンです。
さらに、キッチンから近い場所にある小さな窓は、トイレや洗面
そしてお風呂に通じているでしょう。
丁寧に格子まで付けてくれていれば100%確定です。
2階はベランダに面していくつか窓があり、そのうちのどれかが主寝室で、
あとは子供部屋です。
そして、部屋とは高さがそろわない窓があれば、そこが間違いなく
階段というわけです。
いくら、敷地がブロック塀やフェンスに囲まれているとはいえ、
外から窓を見ただけで、こんなに簡単に間取りが分かってしまう家は、
果たして防犯性の高い家と呼べるでしょうか?
混沌とした時代になり、犯罪が増えることが予想される今後、
本当に安心して暮らしていくことが出来る家なのでしょうか?
では、玄関ドアを施錠することは当たり前として、他に、一体どのような
防犯対策が考えられるでしょうか?
防犯カメラを設置する。
警備会社と契約をする。
窓には強化ガラスを使う。
玄関ドアの鍵を何重にも設定する。
敷地の塀を高くし有刺鉄線をつける。
このように、いくつかのアイデアは出てくることでしょう。
しかし、1つだけ意外と思い浮かばないアイデアがあります。
それは、そもそも“家のカタチを見直す”ということです。
弊社では、外観から大きな窓を一切なくした家を
よくご提案させていただきます。
こうすることで、外から家の中を想像することが難しくなり、
防犯性能を高めることが出来るからです。
もちろん、大きな窓がどこにも一切ないわけではなく、安心して
光や風が確保出来る場所には、大きな窓を設置しています。
大きな窓を外壁からなくしてしまえば、敷地のブロックや植栽などで、
外からの視線を遮断する必要がなくなります。
外壁がそのまま塀の役割まで同時に果たしてくれるからです。
結果、外構費用を削ることが出来るし、先程ご紹介したアイデアのように
余分なコストを掛けてまで、家の防犯性を高める必要もなくなるため、
さらにその分コストを削ることが出来ます。
ということで、窓がほとんどないカッコイイ家は、ただ単にデザインだけを
重視した家ではなく、防犯性にも配慮したお家であるということを
ご理解いただければと思います。
そして、それが結果的に、不必要なコストをカットしてくれるという事実も、
ご理解いただければと思います。
それでは・・・。