ニュース

ニュース

工務店の社長がつぶやく『失敗しない賢い家づくり』の豆知識

実生活のことまで熟慮した間取りづくり

2020/05/12

例えば、30〜35坪ぐらいしかない土地は、“狭小地”と呼ばれる土地の部類に
入るのですが、このような狭小地で家を建てる場合、必ず2階建てになります。

そして、1階には、リビングダイニングキッチンと水回りが配置され、
2階には、寝室と子供部屋が配置されるのですが、このようなお家で
犯しやすい失敗は・・・。

おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。

✔少しでも光を採り込もうと窓を多くつくったものの、逆に家の中が
丸見えになってしまい、結局カーテンが開けられず家の中が
薄暗くなってしまった・・・。

✔必要な場所に収納が不足してしまい、片付けにくく、
いつも散らかっている掃除までもしにくい家になってしまった・・・。

✔洗濯動線を考える時、干す→取り込む→たたむ→片付ける、の全ての
流れを考えて動線をつくっていないため、実際住んでみて初めて、
その動線の悪さと不便さに気付くことになってしまった・・・。

といったことです。
つまり、生活面において、よくない影響が出てしまうというわけですね。

それゆえ、光の採り込み方はもちろん、収納のつくり方、
そして家事動線のことも、実生活のことを考えながら、
間取りをつくるようにしなければいけません。

景観にも配慮した理想的な動線

玄関

例えば、実家の隣に建っていた古い家を取り壊し、建て替えをした
こちらの住まいは、「ここに家って建つの?」と疑問に思うぐらい
狭い土地でしたが、このような敷地条件の中でも、洗濯の一連の作業が
非常に楽になるような間取りをご提案させていただきました。

このお家が建つ土地は、接道が南であるため、1階の一番北に
水回りを配置し、2階の一番南にベランダをつくり、
そこに洗濯物を干すという間取りをつくってしまいやすい土地です。

しかし、そのような間取りにしてしまうと、水回りは薄暗くて
寒くなってしまう上に、脱衣室から一番遠いところまで、
重たい洗濯物を持ち運びしないといけなくなります。

これって、歳をとるに連れてどんどん辛くなっていきますよね?
そして、足腰が弱くなってしまった時には・・・。

それゆえ、1階で洗濯作業の全てが、解決する間取りとさせていただきました。

洗濯場

まず、洗面脱衣室は、南向きとさせていただきました。
そして、窓の向こうには、洗濯物が干せるデッキをつくらせていただきました。

こうすることで、晴れた日は、洗濯機からわずか数歩で、太陽が当たる場所に
洗濯物が干せるし、花粉が飛ぶ時期は、太陽が射し込む洗面脱衣室に
室内干ししておくことが出来ます。

また、そのデッキへは、リビングからも出られるようにしているため、

広い廊下

乾いた洗濯物を、リビングに取り込むことが出来ます。

さらに、リビング近くに、ファミリークローゼットをつくり、
そこに、乾いた洗濯物を、そのままハンギング出来るようにしました。

もちろん、洗濯物を干すデッキは、周りから見えない場所につくり、
かつ目隠しもしているので、家の景観も美しい状態のまま維持出来ます。

いかがですか・・・。
景観にも配慮しつつ、理想的な動線の住まいになっていると思いませんか?

ということで、今回はここまでで、引き続き次回も、こちらの住まいについて、
別の角度からお伝えしていきたいと思います。

それでは・・・。