2020/04/21
“収納はあればあるほどいい”家を建てる誰もが,
このようにお考えになるでしょう。
しかし、収納を増やせば、その分、家のコストは上がってしまいます。
それゆえ、家のコストを上げることなく、よりたくさんの収納を
つくるためにも、収納に対する勘違いを、正していただかなくては
いけません。
おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。
例えば、暮らしの拠点となるリビングダイニングキッチンには、
手紙、書類、薬、文房具、生活用品など、細かいものがたくさんありますが、
あちこちに散らばって収納があるお家は、これらを管理しやすいでしょうか?
あちこちに散らばって収納をつくると、どこになにを置いたのか忘れてしまい、
見つからないか、あるいは探すよりも買ったほうが早いと思い、
また同じモノを買ってしまうことになります。
結果、またモノが増え収納の中がさらにゴチャゴチャになります。
また、無駄に奥行きが深い収納も、管理しやすい収納なのでしょうか?
奥行きが深い収納は、手前にモノを置いてしまうと、奥に置いてあるモノが
取り出しにくくなるし、奥にあるモノを忘れてしまう原因にも
なってしまいますからね。
つまり、いずれにせよ、決して管理がしやすい収納ではない
ということですね。
続いて、知っておいていただきたいことが、通り抜け動線についてです。
収納を通過することが出来る動線や、玄関を家族用と来客用に分けたりする
動線ですね。
この図の右は通常の収納で、左が使い勝手をよくするために、通り抜け出来る
ようにした収納です。
左の場合、収納を通過出来るため、一見、右に比べて使い勝手が
良いように感じるかもしれません。
しかし、通通過出来るようにしたことで、「廊下」が収納の中に出来てしまい、
結果、収納が大幅に減ってしまっています。
しかも、ドアが1本増えるため、その分、コストアップすることになるし、
スイッチも2か所必要となるため、その分、コストアップすることになります。
つまり、通り抜け動線は、家のコストをいたずらに上げてしまうのに、
思っていたより収納にモノが置けず、結果、片付けにくい家を
つくってしまうというわけ、なんですよね。
収納は床面積ではなく、壁面積で考えるようにしなければいけません。
2m40cmという天井までの高さを、どれだけ有効に使うことが出来るのか?
が大切だということです。
床面積で収納を考えると、収納がどんどん増えてしまい、
結果、家の価格が高くなってしまいます。
一方で、壁面積で考えるようにすれば、わずかな床面積でも壁さえ
充分にあれば、相当な収納力があることを理解出来るようになります。
ただし、棚の枚数は、絶対にケチらないように、しないといけないですけどね。
ということで、コストを上げることなく、より多くの収納を
つくるためにも、そして管理しやすい収納をつくるためにも、
この収納の知識を覚えておいてください!
それでは・・・。