2020/04/07
大きな窓は、
ものすごく開放感を感じさせてくれるし、
とびっきりに明るい光が室内に射し込むし、
心地いい風をたっぷりと採り込んでくれます。
しかし、そのためには、
視線を遮るためのカーテンを
つけなくていい窓にしないといけません。
カーテンを閉めてしまったら、
せっかくの開放感も明るさも風通しも、
全て台無しになってしまいますからね・・・
おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。
例えば、この写真のお家は、
外に向かって大きな窓をつけています。
理由は、この窓は、
道路にも誰かの家にも面しておらず、
外から家の中を見られることがないからです。
それゆえ、日中ずっとカーテンを開け放したままで、
過ごしていただくことが出来ます。
このお家の敷地は、このような感じでした。
・西側 → 道路に接しており正面となる
・東側 → 道路も家もなく、きれいな景色が一望出来る
見晴らしのいい方向
・北側 → 約2mの細い道を挟んで大きな家が建っており、
かつ、南向きの大きな窓がたくさんある
・南側 → 今はまだ家が建っていないが、
近々建つ予定があり平屋か?2階建てか?は不明
このような敷地環境だったため、
正面となる西側には窓をつくらず家を汚れにくくしました。
そして、外壁の塗り替えコストを、
少しでも抑えられるようにしました。
窓をつくらないことで、
西からの厳しい直射日光を防ぐ効果もある
というメリットもありますしね。
東の方向は、
プライバシーが担保されつつも、
とっても見晴らしの良い方向だったので、
リビングを配置しつつ、
光と風をたっぷり採り込めるよう
大きな窓を設置しました。
また、人目につかない方向であることから、
洗濯物を干す場所も東側にさせていただきました。
かつ、洗面室を洗濯干場の近くに配置し、
洗濯機から出した洗濯物を、
わずか数歩で干すことが出来るようにしました。
リビングの近くにつくったことで、
乾いた洗濯物をタタミの上にそのまま取り込めるし、
たたんだ洗濯物を、わずか数歩のところにある
ファミリークローゼットに片付けられるので、
奥さんにとって最高の動線となったのではないでしょうか。
南の方向は、大きな窓をつけて
たっぷりと光を採り込みたいところですよね。
しかし、大きな窓つくったとしても、
正面に家が建ってしまったのでは、
結局、光が入ってこなくなり
家の中が薄暗くなってしまいます。
また、人目が気になってしまうと、
結局カーテンが開けられなくなるため、
明るくもなく、また開放的でもない家になってしまいます。
それゆえ、リビングダイニングキッチンの位置を
敷地の一番南に配置するのではなく、
あえて一番北に配置し、
かつ中庭を家の中心に設けることで、
リビングダイニングキッチンのみならず、
家全体に安定した光が届くようにしました。
とっても明るいでしょ?
カーテンがいらない窓とは、
つまりはこういうこと、なんですよね。
晴れた日はもちろんのこと、
曇りや雨の日でも、
照明をつけなくていいぐらいです。
ということで、どんな土地でも、
敷地環境がどうなのか?を考慮しながら、
間取りや外観を考えるようにしていただければと思います。
これが、どんな土地でも、
明るく開放的で、居心地の良い
本当に住みやすい家をつくるために
絶対に欠かせない要素ですから。
それでは・・・。