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工務店の社長がつぶやく『失敗しない賢い家づくり』の豆知識

白い家が多い理由

2020/04/03

「ホントは、白い家にしたいのですけど・・・
白って汚れが目立ちません?」

こう考えてしまい、
白い家を諦めている方が、
数多くいらっしゃるのではないでしょうか?

確かに、白は汚れが目立ちます。
しかし、汚れが目立つのは黒でも同じだし、
たとえアイボリーやベージュにしたとしても、
白同様に汚れは目につくものです。

おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。

それゆえ、外壁をキレイに保つためには、
汚れが目立ちにくい色を選ぶという選択よりも、
そもそも汚れの原因をなくすことを
優先的に考えるようにしないといけません。

白い壁の家

例えば、眩しいほど
真っ白にさせていただいたこちらのお家は、
家の正面から汚れの原因となるものを
全て排除したことで汚れにくくしました。

外壁の汚れの原因となるものとは?

外壁を汚す最大の原因は“窓”です。
外壁よりも突出した部分に
溜まった土ほこりなどが、
雨と共に窓の脇を伝って流れるからです。

それゆえ、毎日自分たちも目に触れる正面には、
基本的に窓をつくらないようにしています。
もちろん、家の中の明るさは確保しながらです。

結果、家が汚れにくくなるし、
家の見た目も格段に美しくなります。
そして、将来かかる塗り替えコストを
少しでも抑えることが出来ます。
また、外から間取りが分からなくなり、
自ずと防犯性も高くなります。

水回りの換気扇の外部カバーや、
エアコンの配管と室外機、
2階のトイレの外部配管、
エコキュートの本体や室外機、樋などは、
立面図やパースなどに反映されないため、
住み始めてから初めて気付くことになるのですが、
これらの部材も、窓同様に家を汚し、
家の景観を乱す大きな原因となります。

それゆえ、
家の正面に換気扇の外部カバーが出てこないか?
家の正面にエアコンの配管が出てこないか?
家の正面にエコキュートを置くようなことになってないか?
など、家を汚す原因となるものが、
家の正面に出てこないようにも配慮しながら、
間取りを考えていく必要があるのですよね。

多くの方が、間取り図(平面図)だけを見て、
家の間取りを考えてしまうし、
変更しようとしてしまいますが、
間取りは、敷地環境や周囲との兼ね合いなども
考慮しながらつくらないといけないものです。

例えば、ただ単に方位が南だからという理由だけで、
南に大きな窓をつくったとしても、
そこが丸見えであるならば、
その窓の本来の役割を果たすことが出来なくなります。

また、南につくった大きな窓の
すぐ向こうに2階建ての家が建っているとしたら、
そこから光が入ってくることもないため、
思っていたよりも暗い家になってしまいます。

これらは、住んでみて初めて気付くことですが、
住んでからでは、どうすることも出来ないものです。

ですから、間取り図(平面図)だけを見て、
あーでもない、こうでもない、と考えるのではなく、
敷地環境や周囲との兼ね合いも考慮した上で、
間取りを考えるようにしていただければと思います。

それでは・・・。