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工務店の社長がつぶやく『失敗しない賢い家づくり』の豆知識

日当たりが悪い土地には良い家は建てられないのか?

2020/03/10

南以外の道路に接している土地は、
日当たりが悪そうな気がしてしまいます。

というのも、その土地の南には、
光を妨げる家が建っていたり、
あるいは、いずれ建つとなれば、
光が入らなくなりそうだからです。

また、家が密集する分譲地の場合、
南以外の東や西にも隣家が建つことになるため、
余計に暗い家になりそうな気がします。

それゆえ、たとえ価格が割安だったとしても、
誰も率先して選ぼうとはしません。
しかし、そういった土地は、
本当に明るい家を建てることは難しいのでしょうか?


おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。

もちろん、北道路の場合は、
南に寄せて家を建てることになるため、
一番南にリビングを配置し、
その南面に大きな窓をつくってしまうと、
想像通り薄暗い家になってしまうでしょう。
隣家との距離が充分に取れないからですね。

また、それを補うため、
東や西にも大きな窓をつくったとしても、
それはそれで、周囲からの視線が気になるため、
結局カーテンが開けられなくなってしまいます。

つまり、固定概念の固まりのような家を建ててしまうと、
想像通り、非常に住み心地の悪い家になってしまう・・・。
ということですね。

ですから、このような住宅が密集している土地で、
家を建てる場合は、
光の採り込み方を工夫しなければいけません。

リビングを南に配置しないという選択肢

多くの方が、どんな土地であろうとも、
南にリビングを配置しようとしますが、
少し柔軟に考えていただき、
リビングを北に配置してみると、
見違えるぐらい格段に明るさが増すことになります。

なぜなら、この場合、
リビングの南となる家の真ん中に外をつくり、
そこから太陽の光を採り込むからです。

家の真ん中で、光を採る空間をつくれば、
南、東、西、に建っている隣家から、
充分な距離を開けることが出来るようになるため、
どの方向からも太陽の光が入ってきます。

また、その空間からは、
直射光だけじゃなく、
外壁に反射した間接的な光までもが、
家の中に入ってくることになります。

結果、一日中電気をつけなくても、
自然の光だけで明るい家が出来上がります。

周囲からの視線も気にならないし、
外や空を家の中から眺めることが出来るし、
間取りも分かりにくくなるため、
防犯性も格段にアップすることになるしね。

外構代、土地代の両方をカット出来る!

さらに、窓のつくり方を工夫したお家は、
結果的に家のデザイン性も高くなるため、
塀や目隠しといった余分な外構工事を
カットすることが出来ます。

また、土地が持つ条件に
家が左右されなくなるということは、
わざわざ、高額なお金を出して
日当たりが良い価格が高い土地を、
購入する必要がなくなるということでもあるし、
売れにくい日当たりが悪い土地を
より安く購入出来る可能性も高くなります。

ということで、
土地を探す時には、
南道路や日当たりが良い土地に
こだわらないようにしていただければと思います。

土地の日当たりと家の明るさは
比例するわけではないし、
土地に必要以上にお金を出すのは、
もったいないことですから。

それでは・・・。