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工務店の社長がつぶやく『失敗しない賢い家づくり』の豆知識

なぜ日当たりのいい土地を買うべきじゃないのか?

2020/03/06

これから土地探しを始めるあなたが、
土地に求める条件はなんでしょうか?

子供が通う学校区であること?
利便性が高い場所であること?
庭がつくれるくらい広々した土地であること?
車がとめやすい広々した道路に沿っていること?
日当たりが良さそうな土地であること?

などなど、
様々な条件をお持ちでしょう。

おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。

もちろん、土地探しは、
あなたの価値観に沿ってするものなのですが、
資金計画から導き出された土地の予算内で
土地を購入していただくためにも、
知っておくべき事実が2つあります。

まず1つ目が、
『日当たりが良い土地=良い家が建つ』
わけではない!ということです。

6つに分割された土地

例えば、この図のように
南側接道としてA〜Cの3区画が、
北側接道としてD〜Fの3区画が、
新たに分譲されたとしたら、
あなたならどの土地を選ばれますか?

ですよね?
A〜Cの3つの中のいずれかですよね?
だって、日当たりが良さそうですものね。

おそらくほぼ全ての方が、
A〜Cを選択されると思いますが、
果たして、このA〜Cの土地には、
良い家が建つのでしょうか?

日当たりが良い土地に建つ家が抱える共通の問題点・・・

A〜Cのような日当たりが良い土地を購入した場合、
間違いなく南に部屋を配置するでしょうし、
同時に部屋の南面に大きな窓を設置するでしょう。

しかし、大きな窓を南に設置してしまうと、
家の中が外から丸見えになってしまいます。
そして、丸見えにならないよう、
全ての窓にカーテンを設置することになります。

となると、家の中は明るいでしょうか?
おそらく、家の中が全体的に薄暗くなってしまうため、
晴れの日だったとしても、
朝から電気をつけなくては
いけなくなってしまうのではないでしょうか?

また、丸見えの家は、
防犯性も悪くなってしまいがちです。
窓を見ただけで間取りが分かってしまうし、
ライトをつける夜になれば、
どこに誰が居るのか分かってしまうからです。
洗濯物も丸見えになりやすく、
泥棒に家族構成や仕事もバレやすいでしょうしね。

さらに、家事動線も悪くなりがちです。
水気を含んだ重たい洗濯物を持った状態で、
何度も階段を往復しなければいけないし、
取り込んでから片付けるまでも、
余分な動作が増えることになるからです。

外構費用も高くつく・・・

家の中が外から丸見えになれば、
塀や庭木や目隠しを設置することで、
その視線を全力で防がざるを得なくなります。
結果、外構工事に余分なコストがかかります。

土地の価格も一番高い・・・

日当たりが良い土地は、
誰もが欲しがる土地であるため、
価格も高く設定されています。

おそらく、D〜Fに比べてA〜Cは、
坪単価が2〜3万円ほど高く設定されているのでは
ないでしょうか?
同じ環境と利便性であるにもかかわらずです。

いかがですか?

このように、日当たりが良さそうな土地は、
土地代も庭代も高くなってしまうし、
住み心地が悪い家をつくりやすくなります。

まー、とはいえ、
たとえ価格が安かったとしても、
わざわざ日当たりが悪いD〜Fの土地の方が良い!!
とはなりにくいと思うので、
次回は、なぜD〜Fの土地の方が、
A〜Cの土地よりも良いのか?
についてお伝えしていきますね。

それでは・・・。