2020/01/31
“住宅ローン”は期間に終わりがあるのに対し、
“光熱費”には期間に終わりがありません。
それゆえ、家づくりをする時には、
この光熱費についても
正しい知識をつける必要があります。
おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。
では、まずご質問させていただきますが、
家で消費するエネルギーの中で、
冷暖房が占めている割合が一体どれくらいなのか?
あなたはご存知でしょうか?
この答えはかなり意外なものであると思いますが、
全体のエネルギー消費に対する暖房の割合は約26%であり、
冷房に関しては、たったの約2%しかありません。
合わせて約28%ということですね。
他方、意外にもエネルギーを消費しているのが、
家電や照明となどの動力で、
これらで約35%ものエネルギー消費をしていると言われています。
また、給湯も冷暖房を会わせた数字と同じ、
約28%ものエネルギー消費をしている
という結果が出ているのですよね。
さらに、これを細かく見ていくと、
最もエネルギーを消費しているのが冷蔵庫であり、
照明・テレビがそれに続き、
なんと!エアコンはその次という結果、なんですよね。
この結果を受けて、
よく考えなければいけないことが、
過度の住宅の高性能化が必要なのかどうか?ということです。
住宅の断熱と気密を強化したとしても、
冷暖房以外のエネルギー消費は全く減らないからです。
もちろん、国が定める基準の断熱性能を有した
家を建てることはごく当たり前のことです。
ですが、基準を遥かに超えるような家をつくったとしても、
意外にコストがかかっていない光熱費が
一体どれだけ削減出来るのでしょうか?
家の光熱費をカットするためには、
2つのコトに取り組むべきです。
1つは、『出来るだけ家を小さくする』ということです。
家の面積を小さくすれば、家の体積も小さくなり、
結果的に冷暖房費を最小限に抑えることが出来ます。
しかし、この場合大切なことは、
無駄を省くことで家を小さくする、ということです。
例えば、温度差が少ない快適な家をつくるために、
もっとも不必要なスペースは“廊下”ではないでしょうか?
廊下をなくすことが出来れば、
家全体の温度差をなくしやすくなり、
個別で使用するエアコンの使用量を
抑えることが出来るようになります。
また、廊下だけに限らず、
他の余分なスペースをカットすることにより、
家の面積を小さくすることが出来れば、
そもそもの建築費を大幅にカットすることが出来ます。
家の価格は、家の面積に大きく左右されるからです。
そして、もう1つ目を向けるべきコトは“創エネ”です。
太陽光発電の設置ですね。
というのも、住宅の高性能化が、
冷暖房しかカット出来ないのに対し、
太陽光発電は、冷暖房を含めた全てのエネルギー消費を、
網羅することが出来るからです。
ただ、この太陽光発電に関しては、
単純にみんながみんな設置すればいいわけではないし、
太陽光発電であればなんでもいいわけではないので、
返済方法や設置パネルメーカーなどに注意しながら、
きっちりと試算した上で検討することが大切になってきます。
しかし、電気料金は今後どんどん上がっていくでしょうから、
太陽光発電を設置するかしないかによって、
もしかしたら生涯ずっと毎月1万円〜2万円も、
電気料金の支払いが違ってくることになりかねません。
ということで、光熱費という点にも着目し、
合理的に、老後資金の積立金を、
捻出出来るようにしていただければと思います。
それでは・・・。