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工務店の社長がつぶやく『失敗しない賢い家づくり』の豆知識

洗濯動線について考えてみる

2019/12/27

共働きが当たり前の現在、
家事にかかる手間や時間を短縮することは、
家づくりで大切なことの1つですが、
実は、洗濯作業に関しては、
よく考えて間取りを考えないと、 手間と時間が短縮出来るどころか、
むしろ逆に、手間と時間が余計かかってしまうことになります。

おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。

では、一般的な家では、
洗濯の一連の流れはどのようになるのでしょうか?

2階のベランダに干す場合

洗濯機の中から、
濡れた重い洗濯物を長い距離持ち運びするのは、
なかなかな重労働ですが、
もし洗濯干場が2階のベランダだとしたら、
洗濯機から最も遠い場所に干しに行かなくてはいけなくなります。

そして、若いうちはまだしも、
歳をとってから辛くなるのがこの動線です。
今は想像できないでしょうが、
もし、あなたの足腰が弱ってしまったとしたら?

それでも我慢して2階に上がるか?
お金を出して洗濯干場を1階に増築するか?
このいずれかを選択せざるを得なくなってしまいます。

また、ベランダで洗濯物を干す場合、
洗濯物が周囲から丸見えになってしまうため、
防犯的に決して良くないこと、
そして、せっかくの美しい外観を
損なってしまうことにもなります。

キッチンや洗面の勝手口から外に出て干す場合

2階のベランダまで干しに行くのが面倒だからと、
キッチンや洗面につくった勝手口近くに洗濯干場をつくり、
そこに洗濯物を干しているお家も数多くあります。

これは、ベランダに比べて動線が近くなることから、
動線としては一見便利そうに感じますが、
わざわざ外に出て洗濯を干すようになるので、
干す、取り込む、の作業が大変になります。

洗濯物を干している間、
ずっと外に居ることになるため、
暑い夏や寒い冬はなかなかな辛い作業となるし、
取り込む時、
外と中を何回も往復しないといけなくなるからです。

そして、この動線の場合、
一番気になるのが、
作業中ご近所さんと顔合わせしてしまうことです。

結果、パジャマやノーメイクのままで、
洗濯物を干したり、取り込みにくくなってしまうため、
わざわざキレイに身支度しないといけなくなってしまう
というわけですね。

洗濯動線は一連の動作全てを考えてつくる

洗濯動線を考える時、
“干す〜取り込む〜たたむ〜片付ける”
の一連の流れ全てを考慮することが大切です。

洗濯機からより近い場所で干せて、
かつ、室内から手を伸ばせたら干せて、
そして、取り込む時も、
室内から手を伸ばしたら取り込めて、
かつ、すぐ近くに洗濯物の置き場があって、
たたんだ洗濯物を片付ける収納が近くにあって、
かつ、そこには管理しやすく片付けることが出来て、
その一連の動作を、
人目を気にすることなくすることが出来れば、
これが最良の洗濯動線だと思いませんか?

また、なるだけ洗濯物を、
周囲から見えない場所で干すことが出来れば、
防犯的にも景観的にも言うことないですよね?

ということで、家づくりをする時には、
以上のようなことも踏まえつつ、
間取りを考えるようにしていただければと思います。
それでは・・・。