2019/12/17
例えば、こんな分譲地があるとしたら、
A〜Cの土地とD〜Fの土地では、
一般的に価格設定が異なります。
環境も利便性も全く同じであるにも関わらず、です。
おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。
というのも、A〜Cの土地は、
道路が南に接しており、
日当たりが良さそうなのに対し、
D〜Fの土地は、
道路が北に接しており、
日当たりが悪そうだからです。
この場合、一般的には、
南道路であるA〜Cと
北道路であるD〜Fとの価格差は、
坪単価にしてみると2〜3万円ほど差があります。
50坪だとしたら、
100万円〜150万円ぐらいの差ですね。
しかし、人気があり先に売れていくのは、
常に価格が高い南道路の方です。
北道路の方が安く買えるにも関わらず、です。
仮に、10組のご家族がいらっしゃるとしたら、
その中の9組、いや全てのご家族が、
高い方の土地を検討されているのではないでしょうか?
となると、この南道路の土地は、
不動産屋さんの言い値で即決せざるを得なくなります。
土地の供給量よりも需要量が高くなってしまうからです。
一方で、北道路の土地は、
需要量が供給量を上回ることがないため、
焦ってその場で即決する必要がありません。
また、土地の売れ行きが悪かった場合、
値引きしてくれる可能性も高いため、
価格交渉が上手くいけば、
南道路の土地に比べて200万円以上も安く買えた、
なんてことも充分にあり得ます。
それゆえ、少しでも家づくりの予算を抑えたいとお考えであれば、
南道路の土地ではなく北道路の土地を購入すべきなのですよね。
南道路の土地を買った場合、
太陽が射し込んでくる南に、
大きな窓をたくさんつくってしまいます。
しかし、南道路の土地で、
太陽が射し込む南に大きな窓をつくってしまうと、
家の中は確実に丸見えになってしまいます。
そして、人目を避けるために、
眩しい直射日光を避けるため、
暑い直射日光を避けるため、
カーテンやシャッターを設置せざるを得なくなってしまいます。
結果、家が暗くなってしまったり・・・
窓開けられなくなってしまったり・・・
思い描いていた暮らしとは全く違う現実に直面してしまいます。
わざわざ、ローンの負担が上がる
高い土地を買ったにもかかわらずです・・・
一方で、北道路の場合、
一見暗くてジメジメした家になりそうなイメージがありますが、
反射光や天空光を上手く利用したり、
リビングの配置を工夫すれば、
イメージとは真逆の明るい家をつくることが出来ます。
また、そもそもリビングが、
道路から丸見えになりにくいため、
プライバシーが確保しやすいのがこの北道路です。
ということで、
明るい家になるかどうかは、
土地の日当たりの良し悪しは
無関係であるということを、
覚えておいていただければと思います。
また、住みやすい家になるかどうかは、
設計次第なのですが、
南道路の土地は、
最もプライバシーが侵害される家になってしまいやすい
ということも同時に覚えておいていただければと思います。
それでは・・・。