2019/11/12
一般的に、暖房や冷房が最もエネルギー消費が大きいと思われており、
それを数値化すると約70%を占めているというデータがあります。
しかし、実際はというと、
冷暖房が占めるエネルギー消費の割合は、
予想を大きく下回るたった28%しかありません。
(しかも、冷房だけで見るとたったの2%)
この結果から言えることは、
住宅の断熱や気密性を適正基準以上にアップさせることによって、
さらなる住宅の高性能化をしたところで、
思っているほどの省エネ効果はないということです。
いくら断熱と気密を強化したところで、
冷暖房機器以外の家電の消費電力は一切減らないわけですからね・・・。
つまり、省エネに過度にお金を使ったとしても、
電気料金は、想像しているよりも安くならないということですし、
むしろ、そのために費やした費用の回収も出来ない可能性が高く、
結果的に、無駄なコストをかけ過ぎてしまう恐れすらあるということです。
もちろん、快適性はより高くはなりますがね。
これからの家づくりで大切なことは、
コストを上げることなく、
省エネに優れた住宅をつくっていくことです。
そして、そのためにすべきことが、
「家を最小限にする」ということです。
家の価格は、面積に大きく左右されるからです。
結果的に、家の面積がコンパクトになり、
体積がより少なくなれば、
冷暖房のエネルギー消費もカット出来るようになり、
その分、電気代をカット出来るようになるわけですしね。
また、もう1つ目を向けるべきことが、
エネルギーを創り出すということです。
つまり、太陽光発電を設置するということです。
住宅の高性能化は、冷暖房エネルギーをカットすることしか出来ませんが、
太陽光発電を設置すれば、冷暖房だけではなく、
家電や照明といった動力や給湯に至るまで、
全てのエネルギーを網羅出来ますからね。
ただ、この太陽光発電に関しては、
買取り料金が下がってしまったことから、
設置しても意味がないという意見も存在します。
しかし、一方では、
電力会社から買わなければいけない電気料金が、
値上がりしていっているという事実があるし、
今後さらに上がっていくかもしれないとも言われています。
つまり、売るメリットよりも、
そもそも買わなくていいようにするという考え方にならないと、
一生払い続けていく電気代に、
大きな差が生まれてしまうかもしれないということなのですよね。
可処分所得がどんどん下がっていき、
物価や税負担が上がっていくと言われている中、
誰もが、住宅ローンだけに限らず、
この電気料金の負担も減らしていくことを意識しながら
家づくりを行うようにすべきです。
とはいえ、太陽光発電も、
ただ設置すれば何でも良いというわけでもないですし、
資金調達や返済の方法まで考慮しながら
設置するようにしなければいけないので、
そういったことも含めて検討するようにしてくださいね。
それでは・・・。