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工務店の社長がつぶやく『失敗しない賢い家づくり』の豆知識

なぜ、当たり前のように2階建てにしてしまうのか?

2019/10/18

家を建てる時は、
今や近い将来のことだけを考えて建てるのではなく、
もっと先のことまで考えた上で、
建てるようにしなければいけません。
40年〜50年住み続けることになるからです。

例えば、ずっと先のことを想像してみると、
2階建てよりも平屋の方が住みやすいだろうと
誰もが思うのではないでしょうか?
しかし、現実は、平屋で建てる方は少なく、
ほとんどの方が2階建てで家を建てられています。

もちろん、敷地の広さや建築基準法の制限によって、
平屋を建てることが出来ない土地もありますがね。

おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。


なぜ、2階建てありきで家を建ててしまうのか?

理由その1:みんなが2階建てにしているから

敷地の広さや形状に関係なく、
当たり前のように2階建てにしてしまう最大の理由は、
おそらくこれではないでしょうか?

理由その2:平屋は高いと聞くから

多くの方が「平屋は高い」というイメージをお持ちだと思います。
確かに、平屋は2階建てに比べると、坪単価は高くなってしまいます。

しかし、平屋にすれば2階建てでは必要な階段がいらなくなるし、
廊下も2階建てに比べてカットしやすくなります。

また、全てのスペースが1階にあるため、
部屋数も最小限に抑えることが出来るし、
その1つ1つの広さも最小限に抑えやすくなります。

この結果、使いやすさや住みやすさを一切損なうことなく、
2階建てよりも家の面積を抑えることが出来、
2階建てと同じぐらいの価格か、
あるいは2階建てより安く建てることが出来るようになります。

理由その3:坪単価や数や広さにこだわるから

家の価格を最も左右するのが家の面積です。
家を大きくすれば、総額は高くなるし、
家を小さくすれば、総額は安くなります。

しかし一方で、
家を大きくすれば、坪単価は安くなるし、
家を小さくすれば、坪単価は高くなります。

つまり、坪単価が安い家は、
家が大きく総額が高くなってしまうため、
コストを調整するために2階建てにせざるを得なくなります。

反面、必要最小限の面積で家を建てることが出来れば、
家がコンパクトになる分、坪単価は高くなってしまいますが、
総額を抑えた平屋を建てることが出来るというわけですね。

理由その4:かなり広い土地が必要だと思っているから

なにも建っていない土地を見たら、
実際の広さに比べるとずいぶんと狭く感じてしまうため、

必要以上に広い土地を探そうとしてしまいます。

しかし、現実的には60坪もあれば、
4人家族がゆったり過ごせる平屋を建てることが出来るし、
50坪台の土地やあるいはそれ以下の土地でも、
平屋を実現することが出来るのですよね。

家の基本は平屋から考える

以上のように、無駄に土地を広く買わず、
無駄に家を大きくしなければ、
最も安い価格で手に入れることが出来る家が平屋です。

平屋にしておけば、住みやすいし使い勝手も良いし、
耐震面でも安心出来るし、
定期的なメンテナンスコストも抑えられるし、
将来の無駄な増築費用も必要なくなります。

ということで、固定概念に縛られることなく、
また今だけじゃなく先のことまでしっかり考えた上で、
家づくりをするようにしていただければと思います。
その選択によっては、一生涯で使えるお金が、
1000万円以上も違ってくることになりかねませんから。

それでは・・・。