2019/10/01
寝室や子供部屋といったプライベートルームを
2階に配置している一般的な2階建て住宅の場合、
それらの部屋をゆったりと確保するコトが出来るし、
さらに収納もゆったり確保することが出来ます。
しかし、逆に1階に収納が充分確保出来ないことが多く、
片付けにくく散らかりやすい家になってしまったり、
生活動線が悪く住みにくい家になってしまいやすくなります。
子供たちが、自分たちの荷物を自分の部屋まで持って行ってくれないため、
それらがリビングやダイニングに散乱することになるからです。
おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。
一般的には1階に和室を確保したり、
あるいは1階に余分に収納を確保することで、
その問題を解決するという手段が考えられるのですが、
そうすれば建築コストが高くなってしまい、
結果、予算オーバーを招くことになり、
そのしわ寄せが日々の生活にのしかかってくることになります。
ですから、これからの生活を少しでも楽にするためにも、
建築コストをアップさせることなく、
より使いやすく、より住みやすい家を創るようにしなければいけません。
そのためには2階建てありきで家を考えるのではなく、
1階だけで完結させられるように間取りを考えていきます。
1階に部屋や収納が多くあった方が、
住み始めたすぐも、そして将来的にも、
間違いなくずっと使いやすく住みやすいからです。
しかしながら、1階が大きくなればなるほど、
建築コストは割高になってしまうものなので、
建築コストの上昇を抑えていくための工夫が必要になります。
家には、廊下があることが当たり前となっていますが、
この廊下にも、部屋や収納と同じようにコストが掛かっている
という事実に目を向けている方は、意外にいらっしゃいません。
また、廊下をつくればドアの数も必然的に増えることになるし、
その廊下に接するドアは閉めておきたくなるものです。
結果、廊下の面積に加えて、
ドアの数だけさらに家のコストがアップすることになるし、
ドアを閉め切ってしまうと、
家の中には温度差が生まれやすくなってしまいます。
それゆえ、廊下を最小限に抑えるか、
あるいは限りなくゼロに近づけていきます。
2階建て住宅の場合、
当たり前のように2階に子供部屋をつくり、
しかも6帖という広さを確保します。
しかし、現実的に考えると、
2階につくった子供部屋はほとんど使われることがありません。
小さいうちは親と一緒に過ごすし、
やがて家を出て行くことになるからです。
それゆえ、子供部屋は1階につくることをオススメしているのですが、
とはいえ、6帖という広さのまま1階につくってしまうと、
単純に建築コストは跳ね上がってしまうため、
1階につくる場合は、子供部屋の面積を少し縮めるようにします。
寝室だって無駄に広げる必要はありません。
寝室にはウォークインクローゼットがあり、
衣類や布団などは全てこの収納に片付けるし、
昔のようにタンスや鏡台といった置き家具もないからです。
寝室は、文字通りただ寝るだけの部屋なので、
ベッドさえ置くことが出来れば充分ですからね。
いかがですか?
この3つの要素を見つめ直すだけでも、
実は、建築コストを大幅にカットすることが出来るようになるし、
平屋の実現も可能になってきます。
ですから、図面に記載されている坪数や、
平面図で見る部屋の広さにこだわることなく
家づくりをしていただければと思います。
それでは・・・。