ニュース

ニュース

工務店の社長がつぶやく『失敗しない賢い家づくり』の豆知識

坪単価が安い家について考えてみる

2019/09/27

坪単価は、家が小さくなればなるほど必然的に高くなり、
大きくなればなるほど必然的に安くなるものです。

おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。

家の価格を坪単価で判断することは、
決して賢明な行為ではないということが言えるのですが、
では、坪単価に比重を置いて家づくりをしてしまうと、
一体どのような家になってしまうのでしょうか?

その1:後々の出費が増えてしまう

家の面積が大きくなればなるほど、
坪単価はどんどん安くなっていきますが、
一方で、家の面積が大きくなればなるほど、
建築コストは、坪単価に逆行して、
どんどん高くなっていってしまいます。

さらには、面積が大きい=体積も大きくなるので、
冷暖房効率も下がることになり、
一生涯払い続けることになる、
電気代までも高くなってしまうことになります。

また、家が大きくなれば固定資産税も高くなってしまうし、
後々のメンテナンスコストも必然的に高くなってしまうことになります。

この他、家が大きくなる分、
土地の面積も大きくなるかもしれないため、
そうなれば土地代にもより多くのコストがかかるし、
それに加えて土地の固定資産税も高くなってしまいます。

その上、土地が広くなった分、
外構工事にも余分なコストがかかってしまうようにもなるし、
土地の維持管理の手間もその分増えることになります。

つまり、イニシャルコストとランニングコストの
両方の出費を増やす家になってしまいやすい・・・.
というわけです。

その2:チープな家になってしまう

家が大きくなると、
それに連動して建築コストが高くなってしまうため、
そのオーバーした予算を減らすために、
材料のグレードを落とさざるを得なくなってしまいます。

より安価な断熱材を使うようになったり・・・。
より安価な外壁材を使うようになったり・・・。
より安価な床材を使うようになったり・・・。

しかし、断熱材のグレードを落としてしまえば、
冷暖房ロスが生まれるようになり、
結果、電気代がアップしてしまうし、
そもそも不快な住環境になってしまうことになります。

また、外壁材のグレードを落とせば、
表面に汚れがつきやすくなってしまい、
後々のメンテナンスコストが高くなってしまったり、
あるいは、その費用が捻出出来なかった場合、
見た目が汚い家に住み続けないといけなくなってしまいます。

床材に関しては、チープな合板を使うとなれば、
湿気が多い夏は、足の裏がベタベタするし、
寒い冬は足元に強い冷えを感じながら過ごすことになるし、
そもそも見た目がダサくなってしまうことから、
テンションが上がらない家になってしまいます。

いかがですか?

坪単価が安い家は、
一見、お得な感覚で家を手に入れたように感じますが、
実は、イニシャルコストもランニングコストも高くついてしまいます。

一方で、坪単価が高い家は、
一見、割高に家を手に入れたような気分になってしまいますが、
実は、逆にイニシャルコストもランニングコストも安く済みます。

ですから、家の価格は、
坪単価ではなく総額で判断するようにしていただき、
本当に暮らしやすいコスパに優れた家が
建てられるようにしていただければと思います。

それでは・・・。