2019/09/03
南道路の土地は日当たりが良さそうに見えるし、実際、抜群に太陽の日が
良く当たるので、とっても明るくて気持いい家が建てられそうな気がします。
おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。
もちろん、どのような土地であっても活かすも殺すも設計次第なので、
南道路の土地の良し悪しも結局は設計次第ということになるのですが、
個人的には選ぶ必要は全くないと思っています。
では、その理由について、3つに分けてお伝えしていきたいと思います。
みんながこぞって選ぼうとするということは、イコール=価格設定が
高くなるということでもあります。
実際、同じ分譲地でも南道路とそうじゃない土地であれば、
土地の広さや形状によっては300万円以上違ってくることもあります。
また、値引き交渉も基本的には出来ません。その結果、あなたが住む
エリアにおいて、最も高いお金を払って土地を購入せざるを得なくなり、
家に掛けられる予算がグンと減るか、あるいは、住宅ローン返済にしわ寄せが
やってくることになります。
南道路の一番の良さは日当たりが良いところです。
その良さを活かした設計をしようと南に大きな窓を作れるだけ
作ってしまうと、リビングも和室も寝室も子供部屋も、
全てが外から丸見えの家になってしまいます。
これでは非常に暮らしにくい上、直射日光が暑すぎるので
これらの窓全てにカーテンやシャッターをつけて四六時中
閉めっぱなしにしている家もたくさんあります。
となれば、せっかくの日当たりを完全に殺してしまうことになりますし、
同時に風通しまで完全に殺してしまうことになります。
ベランダを南向きで作ってしまうと、洗濯物が丸見えになってしまい、
生活感満載の家になってしますし、家族構成がみんなに丸分かりに
なってしまいます。
つまり、デザイン性と防犯性も悪くなってしまうということです。
先程の項目にあったカーテンやシャッターをつけるため、
掛けなくていいようなコストが余分に掛かります。
また、防犯性のアップや家の外観をよりよくするために、
境界のフェンスやら、植木やら、目隠しやら、庭に装飾を
たくさん施そうとしてしまい、驚くほど高額なコストを
庭の工事にまで掛けなくてはいけなくなってしまいます。
そのしわ寄せが住宅ローン返済にやってくるだけではなく、
老後の生活にまで影響してくることになってしまいます。
というような状況を招きやすいことから、弊社では、
土地探しの際に、南道路の土地に固執しないようご説明させて
いただいているのですよね。
土地だけを単体で考えるのではなく、また、家だけを単体で
考えるのではなく、さらには、庭だけを単体で考えるではなく、
予算も含めて、それらすべてをしっかり絡めて考えるように
していただければと思います。
それでは・・・。