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工務店の社長がつぶやく『失敗しない賢い家づくり』の豆知識

貯蓄が苦手な方がやってはいけないこととは?

2019/08/23

住宅ローンは、大きく分けて“変動型”と“固定型”の2つに分類出来ます。
変動型とは、市場の動向によって文字通り金利が変わるタイプで、
固定型とは、最初に決めた金利が最後まで変わらないタイプです。

そして、変動型は固定型に比べて金利が安く、住宅ローンを借りる際に
必要になる初期費用も安いという特徴を持っており、固定型は変動型に比べて
金利が高く、住宅ローンを借りる際に必要になる初期費用も高い、
という特徴を持っています。

おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。

もちろん、どちらが正しくてどちらが間違っているということは
ないのですが、住宅ローンを選ぶ際には、それぞれのメリットと
デメリットを理解しつつ、あなた自身に合ったものを選ぶように
しなければいけません。

変動型は、市場の影響を受けて金利が変わるものなので、長い期間で
返済していくことになる住宅ローンは、金利上昇の影響を受け、
返済金額が上昇してしまう可能性があります。

また、地方銀行の主力商品は、最初の一定期間だけ金利を固定している
商品なのですが、この商品は、最初の一定期間が終了したら、基本的に
金利がアップする仕組みになっています。
それゆえ、金利上昇に対するリスクヘッジが出来る方じゃなければ、
あまりオススメできる商品ではありません。

例えば、3000万円の住宅ローンを35年という期間で借り、
金利0.8%+保証料0.2%=1%の商品を選んだとしたら、
毎月の返済は84,685円で、10年経った時の残債が
22,470,655円になるのですが、
10年後、もし景気が良くなったとして、11年目からの金利が
2%ということになってしまったら、
毎月の返済金額は95,242円にまで上がってしまうことになり、
毎月の負担が10,557円も増えてしまうことになります。

また、金利が3%ということになってしまったら、
毎月の返済額は106,558円にまで上がってしまうことになり、
毎月の負担21,171円も増えてしまうことになります。

ですから、変動型を選ぶ場合には、必ず“貯蓄”していくように
していただく必要があります。
もし毎月2万円貯蓄することが出来、10年間で240万円貯めることが
出来ていたら、これを全額繰上げ返済すれば、たとえ金利が2%になって
しまったとしても、今までと返済金額はほとんど変わらないですからね。

変動型を選ぶ方のほとんどが、土地や家に予算を使い過ぎ、毎月の返済金額を
抑えるために金利や初期費用の安い“変動型”の住宅ローンを選んでしまっています。
 
先に土地や家ありきで予算や住宅ローンを考えるのではなく、住宅ローンと
これからの生活から予算を先に考えるようにし、その後で土地や家の予算を
決めるようにしていただければと思います。

それでは・・・。