2019/08/09
一般的に日当たりが良さそうな土地の需要は高く、その価格は同じ場所の
日当たりが良さそうじゃない土地に比べると遥かに高く設定されることになります。
また、不動産屋さんに対して、土地の値引き交渉も基本的に出来ないでしょうし、
じっくり考える時間も与えられず、即決せざるを得なくなってしまうのも、
日当たりが良さそうな土地が背負っている宿命です。
おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。
しかしながら、そこに建っているほとんどの家が、土地の良さを
全く活かせていないという現実が存在します・・・。
まず、せっかく大きな窓をつくったにもかかわらず、その全ての窓にカーテンが
設置され、視線と共に太陽の光までも遮断してしまっています・・・。
また、「カーテンが開けられない家=窓が開けられない家」なので、
そもそも風通しが良いとか悪いとかいう話ではなくなってしまいます・・・。
リビング南の大きな窓の向こうに設置した憧れのウッドデッキも、
使いたくても使えないのが現実ではないでしょうか?
ウッドデッキ自体が周囲から丸見えだし、ウッドデッキを使うために
カーテンを開けたら、家の中までも周囲から丸見えになってしまいますからね・・・。
日当たりが良い土地に建っている家のほとんどが、2階のベランダで洗濯物を
干していますが、景観的も防犯的にも悪くなってしまうので、これも決して
オススメ出来ることではありません。
洗濯の動線的にも、最も手間と労力がかかるのがこのパターンです。
ベランダの洗濯物を見れば家族構成が分かり、窓の形やデザインを見れば
間取りが分かり、夜、ライトがついているかいないかで、どこに誰が居るのかが
分かってしまう家・・・。
そう考えると、ちょっと不安じゃありませんか?
防犯性やプライバシー性の低さを補おうとした結果、庭の工事費用も
高くつきやすくなるというのも、日当たりが良い土地の隠れた難点ですね・・・。
つまり、日当たりが良い土地というのは、一見最も良さそうに感じるものの、
蓋を開けてみると、土地代も庭代も高くついてしまうし、普通の家を建てて
しまうと、最も暮らしにくい家になってしまう・・・。ということなのですよね。
結論から申し上げると、どんな土地も活かすも殺すも設計次第ということです。
ですから、個人的にはわざわざ高いお金を払ってまで日当たりが良さそうな
土地を買うよりも、出来るだけ予算を削りながら土地を買った方が絶対に良いと
考えています。
ただ、これはどんな土地でも共通したことなのですが、住み心地に優れた
住まいにするためには、工夫やアイデアが必要であるということであり、
そのためには、掛けるべきコストが確実に存在します。
ということで、次回はこの続きで、家の予算をカットするために、削るべき
不必要なモノが何か?ということについてお伝えしていきたいと思います。
それではまた次回・・・。