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工務店の社長がつぶやく『失敗しない賢い家づくり』の豆知識

住みにくい家をつくりあげてしまう家づくりの間違った常識 続編

2019/07/23

掃除の手間を減らしたい・・・。というのは、誰もがお持ちの要望ではないでしょうか?
しかしながら、多くの方が知らず知らずの間に、逆に掃除の手間が増える家づくりを
してしまっています。

おはようございます。
株式会社ミズシマの新内です。

例えば、室内のドアや窓を設置する時、当たり前のように枠が付いていますが、
この枠の上にはホコリが溜まります。さらに、壁と床との取り合いのところに
設置する幅木、カーテンレールの上にもホコリが溜まります。
 
この他、壁をくり抜いてつくる飾り棚(ニッチ)や、壁から突き出してつくる
飾り棚なども、最初は良いかもしれないけど、後々、溜まったホコリの掃除に
手間がかかるようになります。
 
このように、知らず知らずの間に手間がかかる家を余分なコストを掛けてまで
建てないようにするためにも、家具や雑貨などが置かれることも想定しつつ、
余分なデコレーションをせずコーディネイトしていくことをオススメしています。
 
外観をいつまでもキレイに保ちたい・・・。これも誰もがお考えになっている
ことでしょうが、家の正面となる玄関面に、まるで裏口かのような勝手口を
つくってしまったり、高さがガタガタの窓をつくってしまったり、エアコンの
室外機や給湯器を置いてしまっている家がたくさんあります。
 
これではそもそも家の景観が良くありませんし、さらに窓や換気扇をつくれば、
それらが垂れジミの原因になるので、どんな素材や色を選ぼうと、外壁は確実に
汚くなってしまいます。
 
ですから、そんなことにならないようにするためにも、景観やそもそもの汚れの
原因まで配慮した上で間取りを考えていくことも、設計の大切なポイントの1つです。
 
防犯性に関してはいかがでしょうか? 例えば、2階のベランダで洗濯物を干した場合、
家族構成が周囲から丸分かりになってしまいますよね?
カーテンだらけの家になってしまった場合も、どこにどんな部屋があるのかが
外観を見ただけで丸分かりになってしまうので、プライバシーに加えて防犯面にも
不安が出てくることになりますよね?
 
暖かい家づくりに関しても、多くの家が矛盾する間取りにしてしまっています。
廊下をつくると、自然とドアを閉めてしまいますよね?
となると、廊下と部屋の間に確実に温度差が生まれるようになります。
 
また、トイレや洗面、お風呂、キッチンといった水場が寒くなるような
間取りをしている家も多々あります。
なぜなら、居室=南、水回り=北という観点に捕われながら間取りを
考えてしまっているからです。
これではたとえ断熱性能を高くしていたとしても、実生活においては
温度差が生じる家になってしまうというわけです。
 
ですから、実際暮らしたらどうなのか? というところまで考えた上で
間取りは決めるべきですし、見学会やモデルハウスなどの内覧もそれらを
注意して見るべきなのですよね。
 
当たり前のように受け入れてしまっている事実は、自分にとって本当に
必要なものなのか?を自問自答しつつ、家づくりをするようにして
いただければと思います。
 
それではまた次回・・・。