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2026.01.31
全ての鍵を握るのは設計
土地と外構にかける予算を圧縮しなければならないとしたら、
そもそもどんな家を建てるのかというところから
考え直す必要があります。
住む地域を変えずに
土地の予算を圧縮するための
唯一、現実的な方法は、
「南向きの土地を避け、
なおかつ面積を必要最小限に抑えること」
に尽きます。
ただし、
どんな家でもこの条件が
実現できるわけではありません。
おはようございます。
Tsumugu Houseの新内です。
この考え方を成立させるためには、
「土地の日当たりの良し悪しに関係なく、
明るく快適な住まいを実現できる設計力」
が必要になります。
例えば、
南向きではないうえに、
敷地の南側に日当たりを遮る
2階建ての家が建っている土地は、
土地価格が安く設定されていることがほとんどです。
しかし、この土地の1階南側に部屋を配置し、
その南面に窓を設けたとしても、
そこから十分な日差しが
室内に入ってこないことは
火を見るより明らかです。
したがって、
このような土地では、
日差しを確保したい部屋を
1階の南側に配置すべきではありません。
では、どうすればいいのでしょうか。
まず1つ目の解決策は、
南側に建つ家から
十分な距離を確保した位置に、
採光を重視した部屋を配置するという方法です。
すぐ南に2階建ての家が建っている場合でも、
そこからおおよそ6m程度の距離を取ることができれば、
太陽高度が低くなる冬場でも
室内に日差しが入りやすくなります。
これが可能であれば、
この方法によって
日当たりを確保していきます。
もし、この距離を確保するのが難しい場合は、
吹き抜けをつくるという方法があります。
これが2つ目の解決策です。
南側に建物が迫っている場合、
1階の南側に配置した部屋には
冬場の日差しは入りませんが、
2階の南側に配置した空間には
問題なく日差しが入ってきます。
高い位置から光を取り込めば、
太陽高度が低い冬でも
光は室内の奥まで届き、
リビングやダイニングだけでなく
キッチンまで明るくなります。
さらに、
日差しによって室内が暖まり、
快適性も向上します。
このように、
土地にかける予算を大きく抑えるためには、
どんな条件の土地でも快適な家を実現できる
設計力が不可欠だというわけです。
✔️ 建築費を抑える工夫
ただし、
ここまでお伝えした解決策には、
建築費が割高になりやすい
という弱点があるのも事実です。
1つ目の解決策では
主に「中庭」という手法を用い、
2つ目の解決策では
「吹き抜け」という手法を用いますが、
どちらも工事面積が増えるため、
コストが上がりやすくなります。
そこで必要になるのが、
「なくてもいいかもしれない部分」を
見直すことです。
部屋の数や広さ、
使われにくいスペースなどを整理し、
コストを抑える工夫を
並行して行うことで
全体のバランスを取っていきます。
さらに、
窓の計画を丁寧に行うことで、
「当たり前に必要」と思われがちな
カーテンの数を最小限に抑え、
安全のために仕方なく付けている
シャッターを
思い切ってゼロにすることで、
結果的にコストを下げることも可能です。
これが、
建築費を圧縮するための具体的な工夫です。
これが実現できれば、
外構にかかる費用も
確実に抑えることができます。
カーテンやシャッターが不要な住まいは、
防犯性とプライバシー性が高く、
外構でそれらを補う必要がなくなるからです。
また、
土地面積を抑えることで
敷地に生まれる余白も小さくなり、
その分、
外構の施工面積も減らすことができます。
このように、
家づくりのコストを
最小限に抑えるためには、
- 家にかかるコスト
- 土地にかかるコスト
- 外構にかかるコスト
このすべてを
同時に圧縮していく必要があります。
そして、
そのすべての鍵を握っているのが
**「設計」**です。
家づくりにおいて、
いかに設計が重要か。
この点を、
ぜひ覚えておいていただければと思います。
それでは……。