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2026.01.28
大きな買い物の心得 外構編
例えば、
家と外構を合わせた総予算が3,000万円だとして、
あなたの要望をすべて叶えようとすると
家に2,900万円ほどかかりそうだとします。
その場合、
建築会社は外構の予算を
ひとまず100万円で設定することがほとんどです。
たとえ、
最低限必要な工事だけでも
100万円では収まらないと分かっていたとしても、です。
しかし、
建築工事がある程度進み、
外構業者と具体的な打ち合わせを行い、
いざ見積もりを取ってみた結果、
予想をはるかに上回る金額が
目の前に提示されたとしたら、
あなたはどう感じるでしょうか。
「外構の予算は100万円しか見ていなかったのに、
やりたいことを伝えたら
400万円の見積もりが出てきた」
この300万円の差額を、
いったいどのような方法で
埋めればよいのでしょうか。
おはようございます。
Tsumugu Houseの新内です。
今回も少し極端な例えを挙げましたが、
実は、
家と外構の予算配分を誤った結果、
このような状況に陥るケースは
決して珍しくありません。
✔️ 土地・家・外構は三位一体
- 「土地」は不動産会社の領域
- 「家」は建築会社の領域
- 「外構」は外構業者の領域
(これに加えて「家具」は家具店の領域)
住宅業界には、
昔からこのような
分業的な暗黙のルールが存在しています。
そのため家づくりは、
それぞれの関係性を
深く考慮しないまま
進められてしまいがちです。
しかし、
この認識のまま家づくりを進めてしまうと、
土地・家・外構のすべてにおいて
無駄な予算を投じてしまう可能性が高くなります。
だからこそ、
これらを別々のものとして考えないでほしい
と考えています。
選ぶべき土地の広さや形は、
どのような家を建てるかによって変わります。
建てるべき家もまた、
土地の広さや形、
そして周囲の環境によって変わります。
そして外構工事も、
どんな家を建てるのか、
土地の広さや形、
周囲の環境によって
内容も費用も大きく変わります。
つまり、
土地選びの段階から、
- どんな家を建てたいのか
- その家にはどんな外構が必要なのか
- 家と外構に、それぞれどれくらいの予算が必要なのか
これらをある程度イメージしたうえで
土地を選ぶことが大切だというわけです。
例えば、
あなたが建てたい家が「平屋」で、
ぜひ「中庭」をつくりたいと考えている場合、
選ぶべき土地は60坪程度あれば十分でしょう。
中庭から採光を取ることで、
外周部に
採光目的の大きな窓を設ける必要がなくなり、
結果として
外構工事の多くを削減することができます。
外壁そのものが塀の役割を果たすため、
塀に予算をかける必要がなくなりますし、
目隠しや門を設けて
プライバシーや防犯性を確保する必要も
ほとんどなくなります。
また、
ウッドデッキも家の中につくるため、
建築費はやや上がるものの、
その分、外構費用は下がります。
一方で、
平屋にしたいものの
「中庭には抵抗がある」という場合は、
土地の広さを15〜20坪ほど広げる
必要が出てくるでしょう。
南側に
採光を確保するための余白が
必要になるからです。
また、
外周部に大きな窓を多く設けることになるため、
敷地境界全体にしっかりとした塀をつくり、
プライバシーや防犯性を確保するための
目隠しや門、アプローチといった
外構計画が確実に必要になります。
このように、
同じ平屋であっても、
家のつくり方によって
- 土地にかけるべき予算
- 外構にかけるべき予算
- そして、家にかけるべき予算
は大きく変わってくるのです。
これらがすべて曖昧なまま
家づくりを進めてしまうと、
当初の予算計画は
簡単に破綻してしまいます。
結果として、
生活に余裕のない
ギリギリの暮らしを招き、
場合によっては
家を手放すことになりかねません。
変動金利を選択している場合、
万が一に備えた
繰上げ返済資金を
貯める余裕すらなくなってしまえば、
精神的な余裕を失ったまま
日々を過ごすことにもなってしまいます。
だからこそ、
人生で最も大きな買い物である家づくりでは、
決して勢いだけで突っ走らず、
土地・家・外構は三位一体である
ということを理解したうえで、
冷静な判断力を身につけてから
家づくりを進めていただければと思います。
それでは・・・。