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2025.11.19
過去と現在と未来
約30年間続いたデフレ時代がようやく終わり、
日本は今、インフレの時代へと移り変わっています。
とはいえ、「デフレ」と言われていた期間でも、
実際にはさまざまなものの価格がじわじわと上がっていました。
✔️ 30年で変わった“身近な価格”
たとえば、かつて男子たちのバイブルだった「週刊少年ジャンプ」。
30年前は190円でしたが、現在は300円。
なんと約60%の値上がりです。
また、たばこ(旧マイルドセブン)は200円から580円に。
こちらは約3倍の値上がりです。
(吸わない方にはピンとこないかもしれませんが、驚きの上昇率ですね…)
さらに自動車も同様です。
30年前は100万円未満で買えた軽自動車が、
今では200万円前後が当たり前。
つまり、決して「何もかもが安かったデフレ時代」ではなかったということです。
おはようございます。
Tsumugu Houseの新内です。
✔️ 見えないところでも上がっているもの
この30年間で上昇したのは、物価だけではありません。
たとえば国民年金保険料。
30年前は月8,000円程度でしたが、
現在は16,590円とおよそ2倍になっています。
これは平均寿命の延びや少子化による影響で、
支える人が減っているため、仕方のない面もあります。
また、消費税も大きな負担増となりました。
30年前は3%、現在は10%。
当時2,000万円の家がいまは2,200万円、
つまり140万円の税負担増という計算になります。
一方で、平均年収はこの30年で472万円 → 443万円と減少。
退職金も2,800万円 → 1,800万円に縮小しています。
そんな中で、いまインフレが進んでいる――
つまり、収入は減り続けているのに、支出は増えているという
厳しい現実に私たちは直面しているのです。
✔️ これからの「家の持ち方」
このように振り返ると、
デフレの時代は「家が買いやすかった」時代だったとも言えます。
建築費の上昇が穏やかで、
住宅ローン金利は史上最低水準を更新し続け、
全期間固定金利でも安心して借りられた。
さらに、火災保険料もまだ安く、
電気料金も今よりずっと低かった――
そんな**“家を持ちやすい時代”**が長く続いていたのです。
しかし今、その流れは完全に変わりました。
円安や世界的なインフレの影響により、
建築費・造成費・外構費、すべてが値上がり。
そして、電気料金という「生涯コスト」も上昇しています。
✔️ 金利上昇という新たな現実
加えて、金利にも変化が見え始めました。
現在、長期金利は**1.6%**に達し、今後さらに上がる可能性があります。
こうなると、
全期間固定金利はもちろん、
住宅ローン利用者の半数以上が選んでいる10年固定金利も
確実に上昇していくことが予想されます。
つまり、所得水準が上がらない中で、
建築費や外構費などすべてのコストが上がっている現在、
結果的に**「変動金利」を選ばざるを得ない**というのが現実です。
しかし、その選択は同時に、
金利上昇リスクと向き合うということでもあります。
審査はこれまで以上に厳しくなり、
将来に備えて繰上げ返済用の資金を計画的に貯める必要も出てきます。
✔️ “新しい価値観”で家づくりを
ですから、これから家を建てようと考えている方は、
コロナ前とはまったく違う時代に生きているということを
まず意識していただきたいと思います。
これまでの常識や感覚のままでは通用しません。
金利、建築費、光熱費――
すべてが変化している今こそ、正しい知識と準備が必要です。
「家を持つ」という行為は、
“これからの時代”をどう生きていくかを問われる選択です。
だからこそ、焦らず、学びながら、
自分たちの暮らしに合った“未来志向の家づくり”を進めていきましょう。
それでは、また。