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2025.11.12

日当たりはそれほど重要ではない

日当たりはそれほど重要ではない

「日当たりの良さ」は、
家づくりにおいて最も重視されるキーワードのひとつです。

しかし、そこに固執しすぎると
家づくりのあらゆる場面で思わぬ代償を払うことになります。

✔️ 土地選びでの落とし穴

たとえば土地選び。

「日当たりの良さ」を求めすぎると、
選択肢は自ずと南向きの土地に絞られます。

ところが、南向きの土地は人気が高いため価格が割高に設定されており、
立地が悪くない限り、値引き交渉の余地もほとんどありません。

さらに、需要が供給を上回る南向きの土地は、
「住みたい地域で良い土地がなかなか出てこない」という状況を招きます。

その間にも時間が過ぎ、
インフレの影響で建築費が上昇してしまう――
そんな悪循環に陥るケースも少なくありません。

おはようございます。
Tsumugu Houseの新内です。

✔️ 土地を広く買えば良い…とは限らない

「日当たりを確保するために、広い土地を買えばいい」
そう考える方もいらっしゃいますが、
これもまた注意が必要です。

広い土地を購入すれば、
当然ながら土地価格は高くなります。

さらに、外構工事のコストも大幅に増え、
固定資産税まで高くなるという“隠れコスト”が待っています。

ですから、土地選びの段階では
「日当たりの良さ」に過度にこだわりすぎないことをおすすめします。

仮に日当たりがあまり良くない土地でも、
間取りと窓の設計次第で快適な採光は十分に確保できます。

✔️ 設計にも悪影響が出やすい

日当たりにこだわりすぎると、
設計の自由度も大きく制限されてしまいます。

南向きの土地では、
「すべての部屋を南に向けたい」と考えがちです。
その結果、家の中が“開けっ広げ”になり、
外からの視線が気になるために
結局カーテンを閉めっぱなしという暮らしになりやすいのです。

また、南側に大きな開口(窓)を設けすぎると、
壁の量(壁量)が減ってしまい、耐震性にも影響します。

一方で北側は壁ばかり多くなり、
建物のバランスが悪くなる
2階建ての場合は上からの荷重も加わるため、
その影響はさらに大きくなります。

さらに、部屋を南側中心に配置すると、
水まわりが北側に追いやられがちです。

北側は日差しが入りにくく、風通しも悪いため、
湿気がこもりやすく、室内干しには不向きです。

生乾き臭やジメジメした空気の原因となり、
洗濯物も乾きにくくなります。

これらは、日当たりの良い土地で起こりやすい意外な問題です。

✔️ 外構での“予算オーバー”にも要注意

日当たりにこだわることで、
外構費用が膨らむケースも非常に多いです。

たとえば南向きの土地では、
ウッドデッキをつくる際にデッキそのものの費用だけでなく、
目隠しフェンスや植栽などの追加費用も必要になります。

また、開放的な立地は防犯面での不安もあるため、
心理的に“敷地に入りにくい工夫”を施す必要も出てきます。

さらに、日当たり確保のために土地を広く取った場合も、
施工面積が増えることで外構費が上昇。
気づけば当初計画より200〜300万円の予算オーバーになることも珍しくありません。

✔️ まとめ

「日当たりの良さ」にこだわりすぎると、
土地代・建築費・外構費のすべてが割高になります。

それにもかかわらず、
思っていたほど“住みやすくない家”になってしまうケースも多いのです。

日当たりは大切ですが、絶対条件ではありません。
むしろ、「その土地の条件を理解した上で設計で工夫する」ことこそ、
理想的な家づくりの第一歩だと私たちは考えています。

ぜひ、固定観念にとらわれず、
広い視野で土地と設計を検討してみてください。

それでは、また。