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2025.10.25
メリットとデメリット
どんな商品にも、
「これさえ選べば間違いない」という万能なものは存在しません。
比率の違いこそあれ、どんなものにも
必ず“メリット”と“デメリット”の両面があるものです。
たとえば「土地」。
南向きの土地は、日当たりが良く資産価値も高く、
その価値が落ちにくいことから、
一般的には“理想の土地”として人気があります。
ですが、冷静に見つめ直してみると、
実はいくつかのデメリットも潜んでいます。
まずひとつ目は、価格の高さ。
東・西・北向きの土地に比べて、
南向きの土地は需要が高いため価格が割高になります。
また「売れやすい土地」であるがゆえに、
価格交渉の余地もほとんどありません。
そして厄介なのが、割高なのは土地代だけにとどまらないという点。
実は、建築費や外構費も割高になりやすいのです。
建築費が高くなる理由は、
南向きの大きな窓から差し込む直射日光や外からの視線を遮るために、
厚手のカーテンやシャッターがほぼ必須になるから。
特に近年の猛暑や台風対策を考えると、
その必要性はより高まっています。
外構費が上がるのも同じく、
プライバシーや防犯を確保するために、
塀・目隠し・植栽・門柱といった工事が追加で必要になるためです。
つまり南向きの土地は、
一見「理想」に見えても、実際には予算が膨らみやすいという
落とし穴を持っているのです。
さらに言えば、
視線を気にしてカーテンを閉めっぱなしにしてしまい、
思ったほど開放的な暮らしができないケースも少なくありません。
おはようございます。
Tsumugu Houseの新内です。
一方で、
一般的に「避けたほうがいい」と言われがちな
西向きや北向きの土地にも、
実は見逃せない大きなメリットがあります。
まず共通するのは、価格が割安だということ。
日当たりや西日の影響を懸念する人が多いため、
販売価格が最初から低めに設定されていることが多く、
さらに価格交渉がしやすいという利点もあります。
同じ分譲地内で、
南向きの土地が坪単価20万円で販売されていたとしたら、
西や北向きの土地は18万円前後。
交渉次第ではさらに値下げしてもらえることもあり、
場合によっては150〜200万円ほど安く購入できることもあります。
✔️ デメリットを“設計力”で逆手に取る
西向きの土地は「西日の影響が強い」と敬遠されがちですが、
これは設計でいくらでも解決できる問題です。
たとえば、西側に大きな窓をつくらず、
採光は南や東側から取り込むように計画すれば良いだけ。
必要であれば、吹抜けや高窓を使って
やわらかい光を取り込むこともできます。
北向きの土地も同様です。
たとえ三方を家に囲まれていても、
建物の配置と窓の位置を工夫すれば、
驚くほど明るく、開放感のある空間を実現できます。
むしろ、直射日光が入りすぎない分、
安定した明るさと心地よい温度環境を保てるという点では、
南向きよりも快適に感じることもあるほどです。
つまり、
どんな土地にも「良い点」と「悪い点」があり、
そして多くの場合、**“悪い点は設計で解決できる”**ということ。
「土地選び」は“条件”ではなく“設計の出発点”。
デメリットを上手に読み解き、
設計の力で暮らしを整えることができれば、
どんな向きの土地であっても、
きっと“心地よい住まい”はつくれます。
それではまた・・・。