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2025.09.27

建ぺい率の有効利用

前回、土地にどれくらいまで1階部分を建てられるのかを示す
「建ぺい率」について触れました。
一般的な住宅地では建ぺい率が60%であることが多く、
たとえば土地が50坪なら30坪まで、
60坪なら36坪まで1階部分を建てることが可能です。

つまり、60坪の土地であればもちろんのこと、
建てる家の大きさによっては50坪の土地でも
平屋を建てられる、というわけです。

おはようございます。
Tsumugu Houseの新内です。

では今回は、この観点から土地と家の関係性について
具体的に考えていきたいと思います。

60坪の土地の場合

60坪の土地で建ぺい率を最大限に使うと、
1階部分は36坪まで建てられます。
残りの余白は24坪ですが、
まず必要になるのが家の周囲の通路です。

水道管や給湯器、
エアコン室外機を置くスペース、
あるいは屋根や軒先が敷地をはみ出さないための空間として、
概ね10坪は確保する必要があります。
すると残りは14坪。ここに駐車スペースをつくります。

駐車スペースは1台あたり約4.5坪(=約15㎡、2.5m×6m)が目安。
スーパーの駐車場で見かける白線の幅が2.5mなので、
余裕を持った広さといえます。
この計算から、60坪の土地には
「36坪の平屋+駐車場3台」が十分可能ということになります。

だからこそ、
弊社では「60坪あれば問答無用で平屋を建てましょう」とおすすめしています。

ちなみに総面積36坪のうち
玄関ポーチを1坪、中庭を3〜5坪確保したとすると、
実際に使える延床面積は30〜32坪程度。
階段も廊下も最小限にできる平屋なら、
十分ゆったり暮らせるサイズ感です。
(※補足:屋根のない中庭は建ぺい率に含まれないため、
厳密には36坪いっぱいを使っているわけではありません。)

50坪の土地の場合

では、50坪の場合はどうでしょうか。
建ぺい率60%を最大限に使うと、建てられるのは30坪。
残りは20坪です。そこから通路スペースとして10坪を差し引くと、
残りは10坪。
駐車スペースは2台分が限界ということになります。

もし3台駐車したいなら、
建物を3.5〜4坪ほど小さくする必要があります。
つまり26〜26.5坪程度の家です。
この場合、玄関ポーチを1坪、中庭を3坪とすると、
延床面積は22〜22.5坪ほど。3人家族であれば平屋も可能ですが、
多くの場合は2階建てを選択せざるを得ないでしょう。

ただし、駐車が2台でよければ26坪前後の床面積を確保できるので、
平屋を建てることは十分可能です。

まとめ

いかがでしたか?
50坪・60坪という土地の広さが、
実際にどのくらいの家を建てられるのか、
少しイメージしていただけたのではないでしょうか。

これから土地探しをされる方は、ぜひ参考にしてみてください。

(追伸)
「庭も広くほしい」とお考えの場合は、
より広い土地を探すか、建物の面積を小さくする必要があります。
その点も踏まえて、自分にとってちょうどいい土地面積を
算出していただければと思います。

それでは・・・。