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2025.09.20

省エネ=光熱費削減ではない

省エネ=光熱費削減ではない

原発の稼働停止に加え、原材料費の高騰によって
電気料金は年々上がっています。
さらに、脱炭素の流れの中で火力発電も縮小され、
代わりにコストの高い再生可能エネルギー
(風力・水力・バイオマスなど)が主役になりつつあります。
つまり、電気料金単価が下がる見込みは当面難しいといえるでしょう。

おはようございます。
Tsumugu Houseの新内です。

そのような背景から、電力消費を抑えるため
「省エネ住宅」が当たり前になりました。
さらに住宅ローン減税を受けるためにも、
省エネ性能を満たした住宅を建てることが必須条件となっています。

✔️ 省エネ住宅にすれば光熱費は下がるのか?

省エネ住宅は断熱性能が高いため、
冷暖房の使用を減らすことができ、
設備自体の性能向上もあって光熱費削減が期待できます。

しかし、国のデータによると
家庭の電力消費に占める冷暖房の割合は年間で わずか28%
仮にその消費を30%削減できたとしても、
全体の 約7.4% の削減に過ぎません。

数字にすると、年間光熱費が20万円の場合、
省エネ化による削減額は 約14,800円 です。
思ったほど大きくないのが実態です。

✔️ 光熱費の盲点

多くの人が「光熱費の大半は冷暖房」
と考えていますが、実際は違います。

  • 給湯器:冷暖房と同じく28%を占める
  • 冷蔵庫・照明・その他家電:残りを占める
  • 特に冷蔵庫は年間を通して稼働し、古い機種ほど消費電力が大きい

つまり、省エネ性能を上げても、
給湯や家電の電力消費は減らないのです。
断熱性能が高くても、
給湯器・冷蔵庫・照明の電気代はそのまま、ということですね。

✔️ 太陽光発電の設置は不可避

冷暖房に限らず、家庭のすべての電力消費を抑える方法は一つ
太陽光発電の設置です。
(もしくは原始的な生活をする以外にありません。)

太陽光発電を導入すれば、
昼間の家電・給湯・冷暖房に使う電気を自家発電で賄えます。
結果として、割高な昼間の電気を買わずに済み、
心置きなく電気を使いながら電気代を抑えることが可能です。

さらに、洗濯機・給湯器・炊飯器・食洗機・掃除機などを
昼間にタイマー設定して使用すれば、節約効果はより大きくなります。

まとめ

省エネ住宅は暮らしの快適性を高める大切な要素ですが、
それだけで光熱費を大幅に下げられるわけではありません
実際に電気代を抑えるためには、
太陽光発電の設置が欠かせないのです。

これから家づくりを考える方は、
省エネ性能と合わせて「太陽光発電をどう取り入れるか」
を検討されることをおすすめします。

それでは・・・。