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2025.08.16
建築費と外構費

外構費用で失敗しないために
家づくりの「予算配分」で気をつけたいこと
おはようございます。
Tsumugu Houseの新内です。
家づくりにおける資金計画の落とし穴のひとつが、
「外構予算の見積もり不足」です。
なぜ外構予算は甘く見積もられやすいのか?
多くの建築会社は、建物本体の予算を少しでも
多く確保したいと考えており、
外構工事の予算を後回しにしたり、
最低限で仮置きされていることが少なくありません。
結果として、
思うような外構ができなくなる
- 不足分を貯金で補う
- 追加でローンを組む
- ご両親に援助をお願いする
といった、本来想定していなかった出費や
調整が必要になるケースが多く見られます。
資金計画のカギは「外構費用の正しい配分」
資金計画では、建物だけでなく外構費用も含めて考えることが、
予算オーバーを防ぐうえでとても重要です。
そしてこの外構費用は、
- 間取りや窓の位置・形状
- 家のデザインによって、大きく変動する可能性があります。
中庭の有無でここまで違う!ウッドデッキや目隠しの費用
たとえばウッドデッキやタイルデッキ。
一般的には外構工事で計上されますが、
Tsumugu Houseのように**“中庭”がある家では、
これらの工事が建築工事として計上される**ことになります。
この違いだけで、
建築と外構の予算配分が50〜100万円変わるケースもあります。
さらに、一般的な家で道路に面したウッドデッキをつくる場合、
目隠しフェンスや塀といったプライバシー確保のための工事が必要になり、
追加で100万円程度の外構費用がかかることも珍しくありません。
中庭のある家は「外構費用」もコンパクトに
中庭のある家では、外周部に大きな窓を設ける必要がなく、
- 防犯性が高まる
- プライバシーも守りやすい
- 外構で“囲う”必要がほとんどない
という点でも、防犯・目隠しのための外構費が抑えられます。
一方で、窓から採光を確保する一般的な間取りでは、
塀・門・植栽・アプローチなどを通じて、
外構でプライバシーや防犯性を補う必要があります。
外構費用の差は100万〜200万円にも
このように、家の設計の違いによって、
外構費用は100万円以上の差が生まれます。
使用する素材や仕上げ、
耐久性によっては200万円近く差が出ることもあります。
予算の配分ができていれば、打ち合わせもスムーズに
こうした違いを理解したうえで資金計画ができていれば、
外構業者さんとの打ち合わせも、
お互いに無理なく、スムーズに進められるはずです。
✔️ 外構費用は「土地条件」にも左右される
外構費用に影響を与えるのは「家の間取り」だけではありません。
土地の条件も大きく関係しています。
【土地の違い①】境界の有無
- 境界基礎がある土地:その上にフェンスや塀を設置するだけ
- 境界基礎がない土地:新たに基礎工事が必要になり、外構費用が増加
【土地の違い②】土地が広すぎる
- 境界の距離が長くなり、塀やフェンスの施工範囲が増える
- 庭や余白部分をすべてコンクリートで整備したい場合は費用がさらにかさむ
間取りでも「外構コスト」は変わる
広すぎる中庭や裏庭があると、
その分舗装や防草対策の施工面積も増えます。
間取りを考える際も、「無駄な余白」を生まないよう意識しておくと、
外構費用の抑制にもつながります。
最後に
今回は、外構費用が原因で予算が崩れないために、
知っておきたいポイントをお伝えしました。
家づくりは、建物だけを見ていても成功しません。
“暮らし全体”をつくる視点からの予算配分が、
後悔しない家づくりの第一歩です。
土地選びや間取り設計の前に、
ぜひこういった費用面のバランスも一緒に考えてみてください。
それではまた・・・。