
ブログ
2025.08.13
価格の判断基準

「坪単価」に振り回されない、正しい価格の見方とは?
おはようございます。
Tsumugu Houseの新内です。
家の価格を考えるとき、「坪単価」を基準にする方はとても多いのですが、
実はこの“坪単価”という言葉には、いくつもの落とし穴が隠れています。
坪単価は小さい家ほど高く、大きい家ほど安くなる?
建築費を1坪あたりで割った「坪単価」は、
一般的に、家が小さくなるほど高くなり、
家が大きくなるほど安くなる傾向があります。
その理由は、キッチンやお風呂といった設備コストが高い
“水回り”が坪単価を押し上げるためです。
そして、家が大きくなればなるほど、
そういった水回り以外のスペース(廊下や収納、寝室など)が増え、
坪単価全体が平均化されて下がって見えるのです。
しかし当然ながら、家が大きくなれば工事面積が増えるため、
建築費の総額は高くなります。
つまり、
坪単価は「下がる」けど、
建築費の総額は「上がる」
このギャップが価格の判断を難しくしているのです。
家の価格を見るときは「坪単価」ではなく「総額」で判断を
家の価格をできるだけ抑えたい方は、
坪単価ではなく、総額に注目してください。
そして、その総額にもまた、注意すべき“トラップ”がいくつも潜んでいます。
たとえば——
価格のトラップ①|消費税が含まれていない?
例:建築費が2,500万円と聞いても、消費税が別だと+250万円。
知らずに契約を進めれば、予算が大きく狂う可能性があります。
価格のトラップ②|付帯工事が入っていない?
設計費、申請費、照明・カーテン・シャッター、屋外給排水工事など、
「本体工事」以外の費用が200万円以上かかることも少なくありません。
これが見積に入っていなければ、実際の総額が一気に上がります。
価格のトラップ③|標準仕様と“希望”とのギャップ
例:
標準キッチン:50万円 → 希望キッチン:200万円(差額150万円)
壁クロス → 珪藻土に変更(+100万円)
外壁サイディング → 塗り
知らない間に300〜400万円オーバーになることもあります。
正しい価格の聞き方とは?
建築会社に価格を聞くときは、
以下の2点を確認するようにしてください:
表示されている金額に「消費税」が含まれているか?
「本体工事費」だけでなく「付帯工事費」も含まれているか?
さらに、自分がやりたい仕様
(キッチン・仕上げ・外壁など)もある程度伝えた上で、
その希望を踏まえた上での総額がどうなるのかを尋ねるのが大切です。
理想と現実のギャップに向き合う勇気
最近はSNSやWebサイトで素敵な施工事例がたくさん見つかる分、
「理想の家」に対するハードルがどんどん上がっているように思います。
ですが、家づくりで最も大切なのは
**“暮らしのバランス”を守ること**です。
価格の話をするときには、
「キッチンにこだわりたい」
「デザイン性を高めたい」
といった夢や希望だけでなく、
“この予算で収めないと、老後資金や生活の安定に影響する”
という現実的な視点も忘れずに持っていただきたいのです。
最後に
家づくりにおいて、「価格」はとてもセンシティブな話題ですが、
適切な知識を持っていれば、後悔のない選択が必ずできます。
私たちTsumugu Houseでは、
「価格の見方」も、「資金計画」も、
しっかりサポートさせていただきますので、
どうぞ安心してご相談ください。
それではまた・・・。