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2025.07.26
家づくりのコスト削減法 (建築編2)

こんにちは。
Tsumugu Houseの新内です。
もし、今の暮らしが賃貸住宅であれば、
部屋数や収納の少なさに不便さを感じている方も
多いのではないでしょうか。
そのため、新築を計画する際には、
そうした不満を解消しようと
「必要以上に部屋や収納をしっかりつくりたい」
とお考えになるのも自然な流れです。
しかし、その「しっかり」が度を越すと、
建築コストが大きく跳ね上がってしまい、
その影響はそのまま住宅ローンにのしかかってくることになります。
さらに言えば、無計画に増やした部屋や収納は、
やがて使い道がなくなり
“持て余す空間”になってしまうかもしれません。
たとえば、ご実家にある誰も使わなくなった部屋のように——。
ですので私たちは、
「今」だけでなく、「将来」の暮らしも見据えて家づくりを
していただくことを大切にしています。
今回のテーマ:「部屋数」について
以前は当たり前だった「客間」。
最近では、来客の頻度が減ったこともあり、設けない方がほとんどです。
とはいえ、実家から離れた場所に家を建てる方にとっては、
「親が泊まりに来たときのために、もう一部屋あったら…」
と思うこともあるかもしれませんね。
リビングの隣に一部屋あるだけで、
子どもが小さいうちは遊び場としても使えますし、
子ども用品の収納スペースとしても活躍します。
一方で、2階建ての場合、子ども部屋が2階にあると、
小さなお子さんが自分の部屋を使うことはまずありません。
結果、リビングにおもちゃや荷物が集まり、
片付かない空間になってしまうことも多いんです。
だからこそ、2階建てでも「1階にもう一部屋」
は現実的な選択肢になります。
それがたとえ、コストアップにつながるとしても——。
「1階の子ども部屋」は万能空間
Tsumugu Houseでは、2階建ての場合でも、
子ども部屋を1階につくることを基本としています。
・小さな子どもでも使いやすい
・自分の荷物を自分の部屋に片付けられる
・親御さんが泊まりに来たときも、その部屋を使ってもらえる
実際に、親が泊まりに来るのは、
子どもがまだ小さい時期がほとんどです。
その頃は、子どもは親と一緒の寝室で眠るので、
子ども部屋は空いている状態。
そのスペースをゲストルームとして活用すれば、一石二鳥ですよね。
また、子どもが独立したあとは、
1階のその部屋を夫婦それぞれの書斎や趣味部屋、
将来的には寝室としても使えます。
本当に必要ですか?「専用ランドリールーム」
「生活感を見せたくないから、ランドリールームが欲しい」
この気持ちはよく分かります。
でも、専用の部屋をつくるとなれば、
部屋のコストに加え、冷暖房の設置も含めて
100〜150万円の追加コストがかかることも。
その一方で、リビングダイニングキッチンが広めに取れていれば、
家事をしながら子どもを見守ることができるのも、
今の家づくりの魅力です。
コストとのバランスを見ながら、
必要なもの・不要なものを見極めていきましょう。
最後に
家づくりでは、つい「あると便利」「将来困らないように」と、
部屋数やスペースを増やしたくなるものです。
でも、そのたびにコストも比例して上がっていくという現実があります。
「今」だけではなく、「将来」の暮らし方や
家族構成の変化まで想像しながら、
無理のない、賢い家づくりをしていただけたらと思います。
次回は、面積を左右するもう一つの要素
「部屋の広さ」についてお話ししていきます。
それでは・・・。