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2025.07.19
家づくりのコスト削減法 (外構編)

【予算オーバーを防ぐカギは“外構費”にあり】
見落とされがちなポイントを最初から押さえましょう
こんにちは。
岡山で建築家とともにデザイナーズ住宅を手がけている
Tsumugu House の新内です。
家づくりでコストを抑えるには、
「建築費」と「土地代」だけを意識していては不十分です。
実は、外構工事にかかる費用も、
予算オーバーの大きな原因になるのをご存じでしょうか?
外構については、当初は控えめな予算で想定されていても、
ふたを開けてみると大幅にコストが膨らんでしまった……
そんなケースが少なくありません。
その主な原因は、建築会社が「建物優先」
で外構予算を後回しにしてしまうこと。
こうした事態を避けるには、
次の2つの方法のいずれかを選ぶことが大切です。
■ 解決策①:外構に“しっかり”予算を組み込む
たとえば、家づくり全体の予算が2,800万円だとします。
このうち建物に2,700万円・外構に100万円……という配分では、
ほとんどの場合、外構費が足りなくなります。
現実的な配分は、建物に2,500万円・外構に300万円とするイメージです。
というのも、一般的な間取りの住宅では、
・プライバシーを守るための目隠し(植栽・フェンス)
・ウッドデッキを使うための囲い
・敷地への進入を制限するための塀や門まわりの工事
といった**“必須の外構”が想定以上に必要**になってくるからです。
だからこそ、「建物にできるだけお金をかけたい」
というお気持ちは理解しつつも、
無理なく暮らせる環境を整えるために
外構費用は初めからしっかり確保しておくべきだと私たちは考えています。
■ 解決策②:外構費がほとんどかからない“家の設計”にする
もうひとつの方法は、
そもそも外構工事があまり必要のない家を建てることです。
たとえば、
・中庭のある家にして外からの視線を遮る
・外に向かって窓を設けない設計にする
・採光も中庭から確保することで、外に余白をつくる必要がない
こうした工夫をすると、
目隠しや塀などの外構に頼らずとも、
プライバシーが守られた快適な住まいを実現できます。
外観も、無駄な装飾が不要になるぶんスッキリと美しく仕上がり、
コストだけでなくデザインの面でもメリットがあります。
さらに、外からの採光に頼らなければ、
敷地に余白をつくる必要がなくなり、
土地の面積も小さくて済みます。
その分、外構工事の面積が減り、
費用もぐっと抑えられるというわけです。
■ 現実的な例で見るコストダウンの可能性
仮に総予算が2,800万円の場合、
このような設計手法を取り入れることで、
・建物に2,700万円
・外構に100万円
という予算配分でも、しっかり納まります。
さらに、設計や間取りを工夫すれば、建築費を2,500万円に抑えることも可能。
そうなれば、家づくりのトータルコストを200万円削減できることにもつながります。
【まとめ】設計と外構は“セット”で考えましょう
岡山で新築住宅をご検討中の皆さまへ。
建物のデザインや間取りを考えるときは、
外構とのバランスも含めてトータルで設計することが大切です。
次回のブログでは、こうした家づくりを具体的に実現する方法について
詳しくお伝えしていきますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね。
それでは・・・。