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2025.07.05

資金計画と住宅ローン

資金計画と住宅ローン

家づくりで失敗しないために――
「資金計画の正しい進め方」とは?

おはようございます。
Tsumugu Houseの新内です。

新築住宅を建てるうえで、まず最初に考えるべきこと
それは「資金計画」です。
とはいえ、ただ計画を立てればいいというものではなく、
「進め方」を間違えると、その後の暮らしに大きな影響を及ぼしかねません。

なぜなら、資金計画の立て方には2つのパターンがあり、
その選択を誤ってしまうと、
家づくりの予算配分が大きくズレてしまうからです。

その結果、思うように貯金ができなかったり、
将来への備えが難しくなったりと、
金銭的なゆとりにも精神的なゆとりにも差が生じてしまいます。

失敗しやすい資金計画の例

よくあるのが、次のような流れです。

  1. まず土地を探す
  2. 間取りや外構の計画を進める
  3. 合計金額を見てから住宅ローンの金額を決める

この進め方だと、
「気づけば予算オーバーだった」という事態になりやすくなります。

たとえば本来:

  • 土地:850万円
  • 建物:2,500万円
  • 外構:150万円

という予算であったはずが、

  • 土地に1,200万円
  • 建物に3,000万円
  • 外構に300万円

と、総額4,500万円かけてしまうケースも珍しくありません
(本来の予算は3,500万円だったのに…)。
結果として、毎月の返済負担が2万〜3万円上がり、
「貯金ができない家計」に。
このような家づくりは、将来的にもゆとりのない生活に繋がってしまいます。

正しい資金計画の進め方

では、どうすれば予算オーバーを防げるのか?
答えはシンプルです。

先に「住宅ローンの適正金額」を決めること。

そのうえで、「土地」「建物」「外構」
に予算を配分していくのが正しい資金計画の流れです。

たとえば:

  • 将来の積立投資や貯金も見据えて、月々の返済は9万円以内が理想
  • その場合、借入額は約3,500万円
  • そこから諸費用(登記費用・火災保険・家具・引越し費用など)
    250万円を差し引くと、土地+建物+外構に使えるのは3,250万円

仮に平屋を希望されていて、必要な土地の広さが55〜60坪だとしたら、

  • 外構費用に100万円
  • 残り3,150万円を「土地」と「建物」に配分

住みたいエリアの土地が55坪・750万円だった場合は、
3,150万円 - 750万円 = 建物にかけられるのは2,400万円 という計算になります。

このように、最初に「全体の予算枠」
を把握したうえで配分を考えることで、
建てた後の暮らしまで見据えた堅実な家づくりが可能になります。

家づくりに必要なのは、柔軟な発想と正しい情報

ただし、こうした資金計画を実現するためには、
従来の家づくりの常識にとらわれすぎないことも大切です。

  • 土地選びの考え方
  • 間取りの工夫
  • 外構の優先順位

これらを柔軟に見直し、情報を正しく取り入れていくことで、
理想と現実のバランスをとる賢い家づくりが実現します。

次回は「住宅ローン選びのポイント」について

次回は、資金計画のもう一つの重要な要素である
「住宅ローン」について詳しくお話しします。
金利タイプの違いや、返済方法による将来の家計への影響など、
知っておくべきポイントを分かりやすくお伝えする予定です。

「無理のない資金計画で、ずっと心地よく暮らせる家をつくる」
その第一歩として、今回の内容をぜひ参考にしてみてください。

それではまた、次回お会いしましょう。