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2025.06.07
預金と住宅ローンと投資と

【定期預金よりローン返済?】
金利上昇時代に考える「預金」「住宅ローン」「投資」の話
こんにちは。
岡山で建築家と建てるデザイナーズ住宅をご提案している
Tsumugu House(ツムグハウス)の新内です。
日銀の政策変更や物価の上昇を受け、
2024年から定期預金の金利が上がったことが話題になりました。
ですが…
「300万円を10年定期に預けても、初年度の利息は9,000円」
→ 税引き後の手取りは約7,200円です。
正直なところ、「預けてもほとんど増えない」という現実に変わりはありません。
■ とはいえ、預金に安心感があるのも事実
金利が少し上がったとはいえ、
「貯金=銀行に預けるもの」という考えの方にとっては、
一定の安心材料になったかもしれません。
ただ、これから家を建てる方にとって本当に大切なのは、
“お金をどう使うか”の判断基準です。
■ 金利上昇=住宅ローンにも影響大
2024年現在、住宅ローンの10年固定金利は1%前後。
今後もインフレが続けば、さらに上昇する可能性もあります。
また、変動金利も将来的には見直される可能性があり、
「今は低金利だから」と安心しすぎるのは禁物です。
✔ 頭金を入れるべき?それとも投資に回すべき?
家づくりを進める際、
「手元にある300万円を頭金に入れるべきか?」というご相談をよくいただきます。
● 預金 vs 頭金
- 定期預金の金利 → 0.3%(税引後で実質0.24%程度)
- 住宅ローンの金利 → 1%以上
➡ この差だけ見ると、
預金するくらいなら頭金としてローンを減らした方が合理的、と思われるかもしれません。
● でも「投資に回す」という選択肢も
仮にその300万円を、
毎月少しずつ全世界株式のインデックスファンドに積立投資した場合、
20〜30年後には2倍以上になる可能性があります(過去実績ベース)。
たとえ物価が年2%ずつ上がっていくとしても、
投資で得た利益がインフレを上回れば、
実質的に資産価値は増えていることになります。
これから家を建てる方におすすめしたいのが、
- 一部を頭金にして借入額を抑えつつ
- 残りは毎月の積立投資に回す
という**“両立型”の家計設計**です。
「いきなり全額を投資に回すのは怖い…」という方も、
毎月数万円ずつコツコツと積み立てていくことで、
将来の教育資金・老後資金の準備にもつながります。
✔ 家づくりには「金融リテラシー」も必要な時代へ
今の時代、家の性能やデザインはもちろんですが、
家を建てた“あとの暮らし方とお金の流れ”まで考えることが、より重要になってきています。
- 銀行にただ預けるだけでいいのか?
- ローン返済と将来の貯蓄、どうバランスを取るのか?
- 投資に対してどう向き合うべきか?
このあたりを考える視点があるだけで、
家計の未来は確実に変わってきます。
✔ まとめ:お金は“使い方”で価値が変わる
- 銀行預金の金利は依然としてわずか
- ローン金利との比較では預金より頭金の方が有利
- さらに投資を活用すれば、将来の資産形成も可能
家づくりは、「家を建てること」が目的ではなく、
その後の暮らしを守り、楽しむことが本質です。
Tsumugu Houseでは、
建築やデザインだけでなく、こうしたお金の考え方やライフプランまで丁寧にお手伝いしています。
ご相談はいつでもお気軽にどうぞ。
それではまた。
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Tsumugu House(ツムグハウス)
代表:新内 芳之