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2025.05.10
「室内干し」の欠点のカバー方法

【共働き・花粉症の味方!】
室内干しを快適にする家づくりのポイント
こんにちは。
岡山で建築家とつくるデザイナーズ住宅を手がけている、Tsumugu House
(ツムグハウス)の新内です。
最近では、
- 日中家にいない共働き世帯が増えたこと
- 花粉やPM2.5など外気の影響を避けたい方が増えたこと
から、洗濯物を室内に干すご家庭が増えています。
ですが、室内干しに対応した家づくりには、いくつか気をつけておきたい落とし穴があります。
今回は、Tsumugu Houseがご提案している
「間取り」と「素材」で解決する室内干しプランをご紹介します。
✔ 落とし穴① 洗濯動線が“ストレス動線”になってしまう
まず多くの方が室内干しスペースとして思い浮かべるのが脱衣室ですよね。
ですが、その配置を間違えると…
- 干した洗濯物が通るたびに邪魔になる
- 人が通るたびに洗濯物に触れてしまう
- バーが常設されていて、干していないときも圧迫感がある
といった問題が発生してしまいます。
そこで大切なのは、脱衣室の「中」でどこに干すかまで考えること。
間取り設計時から、動線に干渉しない位置に干場を確保するだけで、毎日のストレスがぐっと減ります。
✔ 落とし穴② 「生乾き臭」は場所のせいかも?
洗濯物の生乾き臭…。これはほとんどが「干す場所」の問題です。
- 風通し → 乾燥のスピードに影響
- 日当たり → 除菌効果に影響
この2つがうまく確保できていないと、
せっかく洗った洗濯物がイヤな臭いを放つ原因になってしまいます。
✔ Tsumugu Houseが大切にしている“脱衣室の配置”
だからこそ、私たちは部屋の配置よりも先に「脱衣室の場所」を考えます。
- 日当たりの良い場所に脱衣室を配置
- 大きめの窓を設置してたっぷりの光を取り込む
- 窓の位置や高さを工夫し、視線を気にせず開け放てる環境をつくる
特に北側道路の敷地では、どうしても脱衣室が北に寄りがちですが、
それでは直射日光も風も入りにくいため、室内干しには不向きです。
✔ “素材の力”で快適さをさらにプラス
加えて、私たちは素材の力で湿気の問題を解決することもご提案しています。
たとえば、壁や天井に漆喰などの自然素材を使うと、
- 湿度が高いときは湿気を吸収
- 空気が乾燥すると湿気を放出
という調湿作用が働き、室内干しの乾きやすさをグンと高めてくれます。
実際にこの仕様を採用したお住まいでは、
夜に干した洗濯物が、翌日の夕方にはしっかり乾いていた!
という声もいただいています。
✔ ただし、コストと構造には注意が必要
自然素材を取り入れる場合は、建物全体の相性も大事になります。
- 壁内の断熱材も、自然素材と相性の良いものを選ぶ必要がある
- 通気設計も慎重に行う必要がある
- 初期コストがやや高くなる点も考慮が必要
つまり、知識と経験がないと安易には提案できない仕様でもあります。
Tsumugu Houseでは、こうした部分も含めてしっかりご説明しています。
■ まとめ:室内干しを快適にするための2つの視点
✔ 間取りの工夫
→ 動線・採光・通風を重視した脱衣室配置
✔ 素材の選定
→ 調湿作用のある自然素材で、乾きやすさUP&臭いを防ぐ
岡山のように湿気の多い夏、洗濯物が乾きづらい冬、
どちらにも対応できる“快適な室内干し空間”は、設計と素材でつくれます。
「室内干し中心で考えたい」という方は、
ぜひこの2つの視点を家づくりに取り入れてみてくださいね。
気になる方は、実際の施工例もぜひご覧ください。
それではまた。
—
Tsumugu House(ツムグハウス)
代表:新内 芳之